参議院選に立候補される方へ

参議院選に立候補される方へ

2022年6月4日

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https://stand.fm/episodes/629b0714f269c50006071f8c

今年は参議院議員選挙が行われますよね。
6月22日公示、7月10日投開票予定ということで、
だんだん選挙の空気が街に立ち込めてきております。

そこで、今回は参議院選に立候補される方へ、
1つ注意点をお伝えしたいと思います。

それは、騒がれそうな不適切なSNSの投稿は、
今のうちに削除したり訂正したりしておいてください
ということです。

選挙が始まると、どうしても候補者のアラを探す活動が、
世の中で活発になってきます。
今はマスコミだけじゃなくて、
一般人も色々ネタを探していますよね。

つい先日も、コロナ対策大臣を務めた
自民党の西村衆議院議員が、
自分の公式サイトに10年ほどアップしていた
「世界美人図鑑」と称して
日本や世界の女性たちを撮った写真をめぐって、
炎上していました。

自分で撮った写真なら「著作権」は問題ないですが、
他人が写った写真なので、
無断で撮ったり無断で掲載したりすると「肖像権」の問題があります。

まあ、このケースは、女性を美人だとかレッテル貼りして不快だとか、
外見至上主義(ルッキズム)だといった理由で、
不評を買っているようです。
法律的には問題なくても、倫理的に炎上することはよくあります。

このように、過去に何も言われなかったのに、
何かのきっかけで掘り起こされて、
炎上することがあるわけですね。

特に、民間人のこういった権利の意識だとか、
倫理観などの判断基準は、
絶対に甘くなりがちなんですね。

大体の人が、何らかの権利侵害をしていたりします。

でも、選挙に立候補すると、
大なり小なり世間の耳目を集めますし、
当選したら「公の人」になるわけですよね。
そうすると、判断基準を引き上げて、
より厳し目にみないと、
自分の首を絞めてしまうわけです。

なので、公示日まであと少しありますから、
立候補される方は、
今のうちに、自分のSNSやブログや公式サイトなどを見直していただければと思います。

もちろん、過去って完全には消せません。
みなさんいろんな過去があると思いますが、
過去を背負って生きていますよね。
そんな過去を抱えつつ、ひと勝負するのならば、
考えられるリスクを事前に想定して、
対処することは大事なことじゃないかなと思います。

ぜひ少し気をつけてみてください。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。