「都電もなか」と知的財産

「都電もなか」と知的財産

「サムライツ®」の弁理士、保屋野です。

先日知人からこちらの「都電もなか」をお土産にいただきました!

この「都電もなか」ですが、東京都北区の「都電もなか本舗 有限会社明美製菓」がつくっているもので、
都電荒川線の車両を模したパッケージになっています。
かわいいですね。電車好きにはたまらないんじゃないでしょうか。
呼び方も1個2個じゃなくて、1両、2両と数えるそうです。
詳しくはないのですが、このタイプは、8900系という車両みたいですね。

実はこの「都電」という言葉が、お菓子の分野で商標登録されています。
そんな普通の言葉取れるの?と思いますが、
1978年10月にひらがなの「とでん」、
1982年10月に漢字の「都電」が商標登録されています。

また、この車両を模したパッケージが、かつて(デザインの特許である)「意匠登録」されていたようです。
1990年の1月に登録されて、
2002年の1月に権利が消滅しています(登録第784915, 784916, 784917号)。

パッケージってお客さんが直接目にして手に取る際の、重要なタッチポイントですよね。
つまり、商品のブランドを構成する要素の一つということになります。
パッケージデザインをブランドのコンセプトに合わせて差別化する、
そしてそれを意匠登録で守ることで、似たデザインの出現を防ぎ、
ブランドを守ることができるわけです。
意匠登録は、商品のブランド化の上でも重要だということが言えます。

食べてみると、意外とボリュームありますね…おいしい!
あんこは粒あんで、中に求肥も入ってます。
甘すぎない感じで、中がもちっとして、皮の香ばしい香りがします。

お土産用の外箱や包装紙も、遊び心があって楽しい感じなので、
お土産にピッタリだと思います。

ぜひお買い求めになってみてください!