明日、4月18日は「発明の日」です。
こういう日には、「日本の発明」と聞いて誰を思い浮かべるかを考えてみたくなります。歴史上の偉人を挙げることもできますが、今回はあえて戦後から現在にかけて強い影響を残した日本の発明家・技術者に絞ってみました。
選定基準はシンプルです。
発明そのものの独創性に加えて、社会をどれだけ変えたか、そして世界にどれだけ広がったかです。
なお、特許庁のサイトでも「十大発明家」が紹介されていますが、今回はそれとは少し違って、現代社会への影響の大きさを軸に見ています。
※参考:「十大発明家」(特許庁HP)
https://www.jpo.go.jp/introduction/rekishi/10hatsumeika.html
1. 安藤百福
インスタントラーメンとカップヌードル。
これは単なる食品発明ではありません。保存、調理、流通、そして食文化そのものを一気に変えました。
日本発の発明でありながら、今では世界中の人が当たり前のように利用しています。手軽さと保存性を両立したという点で、生活インフラに近い発明だと思います。
2. 中村修二
青色LEDの実用化で、照明、ディスプレイ、省エネ社会を大きく前進させた人物です。
LEDは今や身の回りのあらゆる場所に入り込んでいて、普段は意識しないほど生活に溶け込んでいます。そう考えると、その影響の大きさは圧倒的です。
3. 赤崎勇
青色LEDの土台を築いた中心人物の一人です。
青色LEDは中村修二さんだけで語ると少し見え方が狭くなります。赤崎勇さん、天野浩さん、中村修二さんの三者で見てはじめて、この発明の本当のスケールが分かるように思います。
4. 天野浩
青色LEDの実現に決定的に貢献した研究者です。
「不可能に近い」と言われていたテーマを粘り強く前に進め、最終的に社会実装までつなげたという点で、現代日本の研究開発を象徴する存在だと思います。
5. 舛岡富士雄
フラッシュメモリの発明者です。
スマホ、SSD、USBメモリ、デジカメなど、現代のデジタル生活はこの発明の上に成り立っていると言っても大げさではありません。派手さはないですが、影響範囲は桁違いです。
6. 原昌宏
QRコードの開発を主導した人物です。
決済、物流、広告、認証、チケット、行政手続など、今や生活のあちこちに入り込んでいます。普及しすぎて目立たないですが、日常の見えないインフラを作った発明家だと思います。
7. 山中伸弥
iPS細胞は、医学、再生医療、創薬の前提を変えたブレークスルーです。
工業製品の発明とは少し違いますが、現代日本の知的成果として外せません。社会へのインパクトという意味では、十分に「発明級」と呼べると思います。
8. 遠藤章
スタチン開発の源流を作った人物です。
心血管疾患の予防と治療に与えた影響は非常に大きく、救われた命の数で見れば最上位クラスかもしれません。医療の分野で、世界史的な影響を持つ日本の成果の一つです。
9. 西澤潤一
「ミスター半導体」とも呼ばれ、PINフォトダイオードや半導体レーザー、光通信関連で大きな足跡を残しました。
情報社会の土台は、目立つ製品だけでできているわけではありません。こうした基盤技術の積み重ねが、今の社会を支えています。
10. 根岸重一
カラオケの原型機を1967年に作った人物として知られています。
技術というより文化インフラの発明に近いですが、世界への広がりという意味では非常に大きいです。日本発の娯楽文化を、ここまで普及させた影響は無視できません。
あえてトップ3を絞るなら
この10人の中から、さらにトップ3を絞るなら、次の3人を挙げます。
- 安藤百福
- 中村修二
- 舛岡富士雄
理由はシンプルです。
世界中の人が、意識せず毎日その恩恵を受けているからです。
インスタント麺、LED、フラッシュメモリ。
どれも生活の奥深くまで入り込んでいて、しかも世界規模で広がっています。発明としての格が非常に高いと思います。
次点として外せない存在
次点として挙げたいのが、島秀雄です。
新幹線は、日本の技術史を語るうえでやはり外せません。厳密には「単独の発明家」というより、「巨大技術プロジェクトの中核設計者」という色合いが強いので今回は外しましたが、その重要性は極めて大きいと思います。
まとめ
発明は、特許の件数だけでは測れません。
本当に大きな発明は、社会の仕組みや人々の習慣を変え、気づかないうちに日常に入り込んでいきます。
今回挙げた10人は、それぞれ分野は違っても、そうした意味で戦後日本に強い影響を残した人たちだと思います。
発明の日は、単に「昔の偉人を称える日」ではなく、いまの当たり前を作った人たちに目を向ける日でもあるのかもしれません。
みなさんなら、誰を挙げますか?




