ヒット商品が1つあれば、それを元手に事業は雪だるま式に増やせる

ヒット商品が1つあれば、それを元手に事業は雪だるま式に増やせる

※2022年11月22日配信メルマガVol.203より抜粋(一部加筆修正あり)

「ポポーポポポポ♪ポポーポポポポ♪」でお馴染みの「呼び込み君」

スーパーの食品コーナーなどで、
ポポーポポポポ♪ポポーポポポポ♪
というメロディを
一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
(文字ではイメージが湧かないと思うので、動画をご覧ください↓)
https://youtu.be/YeDh_-wtKbE

こちらは、群馬電機株式会社が開発した
呼び込み君」と呼ばれる、音声POPツールです。
https://amzn.to/3VaWbbb
https://www.gunmadenki.co.jp/

メロディを流しながら、
お店で録音した商品案内を自動再生してくれるのですが、
昔はカセットテープを使用していたところ、
耐久性に乏しく劣化しやすいということで
2000年に開発されたそうです。

安っぽいBGMだから「お買い得」イメージにつながる

実はボサノバ調の「No.2」とアップテンポ調の「No.4」の
2曲があるらしく、「No.4」がみなさんご存知の方です。
失礼ながら安っぽいこのメロディを聴くだけで、
お買い得商品なのではないか?」
と印象付けることができ、
販促につながっているのではないかという分析もあるようです。

私はお店では気づかなかったのですが、
キャラクター化された本体からメロディが流れていて、
LEDで光る文字パネルも取り付けられます。
人感センサーで人が通るのを感知すると再生するのだとか。
1日12時間使用しても月額120円と、
省エネ設計になっている点も優れものですね。
https://www.gunmadenki.co.jp/products/products-original/pop/

2021年時点で7万台が出荷されており、
コロナ禍で声を出す呼び込みができない中でも、
活躍
してくれているそうです。

また、このメロディに病みつきになる人がいるようで、
2019年に着メロDLが開始されると1位を獲得したり、
YouTubeで1時間耐久やアレンジの動画が作成されたりされています
(著作権の問題をクリアしてるかは分かりませんが)。

このような人気の高まりに応じて、
ついには「呼び込み君」のおもちゃや、
お菓子などのグッズまでOEM製作して販売しています。
https://amzn.to/3OlxqH6
https://marukyu-ishop.com/products/yobikomikun-cookies

「呼び込み君」の知財戦略

そして、こうした事業展開に伴い、
知財戦略にも力を入れています。

まず「呼び込み君」の文字について、
従来の音声POP機器に加えて
「おもちゃ」の分野で商標権取得しました(登録第6431920号)。

また、このメロディについても、
音の商標登録をしています(登録第6608744号)。
歌詞のないメロディのみの音商標は登録されづらく
本件が日本で5例目、
中小企業では初の快挙でした。

さらには「小売」の分野でも、
「呼び込み君」の文字とキャラクター画像について
商標出願中です(商標登録されました→登録第6683333号、登録第6693052号)。
その他、特許、意匠なども権利取得しています。

ヒット商品が1つあれば、事業は雪だるま式に増やせる

このように、1つヒット商品が出ることで、
そのブランド、知的財産を生かして新しい事業を展開することができます。
ヒット商品の知財を元手にして、
新商品・サービスなど事業を雪だるま式に増やして
いくイメージです。
投資と同じ発想ですね。
そのためには、新規事業の展開に応じた知的財産権の保護が、
必要不可欠となります。

今後「呼び込み君」はキャラクタービジネスを展開していくようなので、
どんな商品・サービスが出てくるのか楽しみですね。

※サムネ画像は、「J-PlatPat」の「商標登録第6693052号」の検索結果より引用

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