※2020年6月16日配信メルマガVol.76より抜粋(一部加筆修正あり)
セブンイレブンの商品はネーミングが美味しそう!?
個人的に、セブンイレブンの商品って、他のコンビニのものと比べて、
とても美味しそうに感じてしまうんですよね。
皆さんはいかがでしょうか?
なぜだろうと考えてみると、
「セブンイレブンの商品ネーミングが、他のコンビニの商品と一味違う」
ということが、1つの要因になっているのではないかと思います。
例えば、シャケのおにぎり1つとっても、
ローソンが「手巻おにぎり 焼鮭ほぐし」(150円(税込))、
ファミマが「直巻 焼しゃけ」(150円(税込))であるのに対し、
セブンは「手巻おにぎり 旨味熟成紅しゃけ」(151円(税込))です。
「旨味熟成」のひとことがあるだけで、
なんだかとっても美味しそうに感じませんか?
カレーパンは、
ローソンが「スパイス香るビーフカレーパン」(130円(税込))、
ファミマが「カレーパン」(128円(税込))、
セブンは「やみつきになる!スパイス香るカレーパン」(129円(税込))。
ローソンも「スパイス香る」と頑張ってますが、
セブンはそこにさらに「やみつきになる!」を上乗せしています笑
ざるそばはどうでしょう?
ローソンが「ざるそば」(355円(税込))。
なんの捻りもありません。
ファミマが「のどごしなめらかざるそば」(356円(税込))。
おっファミマが珍しく頑張ってる!
セブンは「ツルッとのど越し!ざるそば」(356円(税込))。
さすがセブン。「!」が入っている時点で格が違います。
チキン南蛮弁当は、
ローソンが「チキン南蛮弁当」(550円(税込))。
普通ですね。
ファミマが「3色そぼろ&チキン南蛮弁当」(498円(税込))。
そぼろが入っているので、純粋な比較にはなりませんが、これも普通。
セブンは「まんぷく!タルだくチキン南蛮弁当」(550円(税込))。
「まんぷく!」はお腹いっぱいになりそうですし、
「タルだく」はタルタルソースがたっぷり入っていることをイメージさせます。
セブンイレブンのネーミングの特徴
以上のように、セブンイレブンの商品名のネーミングは、
他社よりも形容表現を豊かに使っており、商品に躍動感を与えているんですね。
(もちろん、商品によっては、セブンよりも他社の方が魅力的なネーミングの場合もあります)
こういったネーミングの工夫により、商品を手にとった人が欲しくなってしまう効果を与えているのではないでしょうか。
自らの購買体験を思い返してみると、ちゃんと商品名を読んでいなくても、
パッと見でなんとなく品質を感じ取っているようです。
形容表現豊かなネーミングは満足度も高い
ちなみに、米コーネル大学の教授で、食品消費の行動心理学の第一人者であるBrian Wansink氏によれば、
こういった「形容表現豊かなネーミング」により、売上が最高で27%上がったという調査結果を発表しています。
そして「形容表現豊かなネーミング」は、形容表現の少ないものに比べて、食後の満足度も上げるそうです。
https://www.acrwebsite.org/volumes/8588
奇しくも、コンビニ各社の売上シェア(2018年-2019年)は、
セブンイレブン(セブン&アイ・HD)が70%とダントツの首位で、
次いでローソンが13%、ファミリーマートが11.4%だそうです。
(「業界動向サーチ」参照:https://gyokai-search.com)
ネーミングが関係している?というのは大げさでしょうか。
ともかく、ネーミングの仕方次第で、受け取り手に与えるイメージは大きく変わります。
BtoCのビジネスは特に、売上や満足度に影響するので、決して疎かにはできませんね。
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