【カラオケの歴史】実はカラオケは日本で誕生!でも特許取らなかった…

【カラオケの歴史】実はカラオケは日本で誕生!でも特許取らなかった…

2022年10月18日

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https://stand.fm/episodes/634d13522dcf2f79c17d376b

みなさんはカラオケは行かれますか?
私は、ここ数年は行っていませんが、
高校生の頃は学校帰りによく友達と行っていたのを思い出します。

実は昨日、10月17日は「カラオケ文化の日」なのだそうです。
「一般社団法人全国カラオケ事業者協会」という、
カラオケ機器の販売及びリースに係わる事業者の団体があるのですが、
その団体が設立されたのが、1994年10月17日であることから制定されました。

今やカラオケは世代や性別、国境を超えて愛されていますが、
実は日本で誕生した文化であることをご存知でしょうか?

そのルーツは、現在の毎日放送で1951年にスタートした「歌のない歌謡曲」というラジオ番組に遡ります。
この番組は、オフボーカルした歌謡曲を流す番組で、
先ほどの「全国カラオケ事業者協会」のHPによると、

“1日に4曲、主に邦楽の軽音楽レコードを流し、 曲間にアナウンサーの喋りが入るという構成で、週7日、朝の通勤時間に放送”

していたそうです。
https://www.karaoke.or.jp/03nenpyo/shogen2.php#hashimoto

それから、1967年頃に、
日電工業の当時の社長、根岸重一さんが、
「歌のない歌謡曲」のテープを使って
ジュークボックスの原型を作りました。
これがカラオケ装置の原点です。

「カラオケ」という言葉自体が登場したのもその頃で、
空っぽの「カラ」に、オーケストラの「オケ」で、
「カラオケ」という名前が、
放送業界の用語として使われていました。

当時はまだ、カラオケ装置という名前ではなかったですが、
根岸さんが考え出した小型のジュークボックスに、
当時の「国際商品」という会社がコインボックスを取り付けて販売することで、
これがヒットしたんですね。

1968年には、大阪の浜崎巌(いわお)さんという方が、
レコード版のジュークボックスを小型化しようと思い、
8トラックカートリッジのカーステレオを応用した
小型ジュークボックスを発明しました。

根岸さんと浜崎さん、
この2人がカラオケ装置の生みの親になります。
ところがこの2人、特許を取らなかったんですね。
特許を取らなかったから、
これだけ世界中にカラオケ文化が広がったとも言えますし、
世界で特許を取っていれば、
かなりの特許のライセンス収入があったのではないか?
という見方もあります。
いずれにしても、「Karaoke」という言葉が英語にもなっていることは、
彼らの発明なしではあり得なかったことは間違いないでしょう。

その後、井上大佑さんという、歌に伴奏するミュージシャンが、
伴奏用のテープを小型ジュークボックスに組み合わせて、
スナックに置き始めました。
機械を売るのではなく、レンタルの形で提供したのが功を奏し、
ここからカラオケの商業化が始まった、
というのがカラオケの歴史になります。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。