※2020年12月15日配信メルマガVol.102より抜粋(一部加筆修正あり)
今回も、前回に引き続きX-mobileのお話です(前回の記事↓)。
大手が強すぎる歪んだ構造
そもそも、なぜドコモ、au、ソフトバンク以外の通信会社が台頭してこないのでしょうか?
イーアクセスにイーモバイル、アッカ・ネットワークスなど、
これまでさまざまな通信ベンチャーが存在していましたが、
たいていどこかの会社の傘下になったり、撤退したりしています。
これも、大手キャリアが強すぎる構造があるからなんですね。
X-mobileは、今は利用者数が大手にとっては誤差の範囲だから問題ありませんが、
これが100万回線、200万回線と増えてくれば、大手との軋轢が生じる可能性もあります。
そこでX-mobileは、過去の潰れた通信会社を丹念に調べ、
とある方法を思いつきます。
それは
「仲間づくり」をすること。
しかも、
「政治の仲間づくり」です。
社会課題を解決して長期的にリターンを狙う
皮切りは今年、2020年の6月。
大阪府岸和田市の永野市長に会い、
その永野市長を伝手に、
半年間で120人の市長や知事といった地方の首長や、国会議員たちに面談していきました。
その中で、ちょうどコロナ禍ということもあり、
各地方でさまざまな社会課題が生まれていることがわかりました。
それをX-mobileが手助けすることを次々に実行していったのです。
例えば、熊本県上天草市では、
40%の世帯に光回線がないことがわかりました。
これでは、オンライン授業において、
家庭に光回線のない小中学生は困ってしまいます。
そこで、Xmobileがモバイル環境を用意して、貸し出すことをしました。
また、オンライン授業をするためには、先生たちのために学校にもWi-Fi環境が必要ですが、
古い学校には十分に整っていないことが多くありました。
そこで、X-mobileは、東京都東村山市の学校に60台のモバイルWi-Fiを無料で寄付しました。
さらに、奈良県天理市では、これまで認知症対策として、
高齢者の方が漢字や計算のドリルをできるような取り組みをしていましたが、
コロナで集まることができなくなりました。
そこで、X-mobileがタブレットと通信料を全部寄付して、
高齢者に無料で使ってもらうようにしました。
これらはほんの一例ですが、
こうして次々と、コロナ禍だからこそできる社会貢献をしつつ、
後から通信料のストック収入が入ってきますから、
そこで回収しようとしているわけですね。
モデムを無料で配ったYahoo!BBがヒントに
実は、X-mobileは元々、端末本体を無料で配り、事務手数料も無料にしています。
これは、かつてYahoo!BBが市場を取っていく時に、
ADSLモデム本体を無料でばら撒いて、月額で回収して、一気に顧客を獲得した方法を踏襲しています。
最初は赤字でも、利用者が増えればストック収入が増え、損益分岐点を超えて黒転すれば、
ユーザーが解約しない限り、利益が積み上がりますよね。
7年間赤字続きだったX-mobileも、
昨年やっと黒字化したそうで、
今後はストックだけで利益が積み上がることとなるとのこと。
来年にはもう1勝負をかけるため、
スマホとモバイルWi-Fiが一体になった、世界初の新商品を発表するそうです。
初めて企画・開発から製造、デザイン、仕様設計まで行ったこともあり、
かなり気合が入れてプロモーションをするようなので、
こちらも見逃せないですね。
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