感想(後悔)
先週木曜日、「大阪・関西万博(EXPO 2025 OSAKA, KANSAI, JAPAN)」に行ってきました。
元々大阪出張の予定だったのですが、「せっかくだから万博にも行ってみよう」ということで、1泊延長してチケットをとったのです。

行ってみた感想を一言でまとめると、「事前に綿密に計画・準備してから行った方がよかった」に尽きます。後述しますが、行き当たりばったりだと、興味のあるパビリオンに入場することが難しくなるため、楽しさが半減する恐れがあるからです。
万博への参加方法とポイント
万博のシステムは、ちょっと複雑です。色々な参加ルートがありますが、私が参加した方法を紹介すると、
- 「万博ID」を登録する
- 「万博ID」にログインして、入場チケットを購入する
- 「万博ID」とチケットを紐付けて来場日時と入場ゲートを予約する
- チケットから、事前予約が必要なパビリオンやイベントを予約する(ただし、私はできなかった)
- 事前予約は、「2ヶ月前抽選」「7日前抽選」のいずれかが可能
- キャンセルが出た場合「3日前空き枠先着」が可能
- 当日、予約時間に入場ゲートに並び、手荷物検査を受ける(30分以上並んだ)
- 入場から10分経過後、事前予約が必要なパビリオンやイベントの空き枠がある場合に「当日登録」が可能
- 事前予約が要らないパビリオンやイベントについてはそのまま入場(列に並ぶ必要あり)
- 「当日登録」できたパビリオンやイベントに入場
ポイントは、4で「2ヶ月前抽選」に参加すること!これを逃すと、「7日前抽選」になりますが、当選率がグッと下がります。
※詳細は↓
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20250625-02/
とにかく早めの予約・準備・作戦を練ることが肝心ということですね。
私の場合、4で事前予約ができず、「3日前空き枠先着」もなくて、6の「当日登録」に何度トライしても失敗して、なかなか行きたいパビリオンに行けませんでした。そして、7についても人気のパビリオンは120分待ちとかで諦めてしまいました。おまけに、途中で雷雨がやってきて、各パビリオンやスペースへの入場制限が実施されました。こういうハプニングも想定しておきましょう。
なお、「当日登録」については、空きがあるように表示されていても、他の人がタッチの差で登録してしまって枠が埋まってしまうことが多々あります。一旦諦めて次のチャンスを待つことも肝心なので、覚えておきましょう。
注意点とおすすめグッズ
真夏に訪れる際は暑さに気をつけてください。私が人気パビリオンに長時間並べなかったのは、当日が炎天下だったこともあります。会場は、大屋根リングの下などところどころに日差しを遮るものはありますが、冷房が効いたゆっくり休める場所はないので、7,8月に行かれる方は特に熱中症対策を十分行なって臨んでください。帽子や日傘、日焼け止め、ネッククーラーや保冷剤等のひんやりグッズ、塩飴・塩分補給タブレット等はお忘れなく。
会場に瓶や缶の飲料持ち込みはできませんが、ペットボトルやマイボトル(水筒)は可能です。特に、マイボトル(水筒)は、会場内に無料の給水スポットが設置されているのでおすすめです。正直、あまり冷たくないし、何より給水スポットも並ぶのですが、節約になるし、使い捨てプラスチックごみの削減にもつながるので、万博参加の意義を果たしている気分にもなります。
また、ご存知かもしれませんが、現金が一切使えません。キャッシュレス対応のスマホと、モバイルバッテリーを必ず持参しましょう。
おすすめのパビリオン
「行きたいパビリオンに行けなかった」と言いましたが、実は一番興味のあったパビリオンである、石黒浩さんの「いのちの未来」にキャンセル待ち(当日登録)で奇跡的に参加できたのはラッキーでした。

ややネタバレになりますが、50年後、テクノロジーの進化によりロボットやアンドロイドが身近になることで、これまでできなかったことができるようになったり、命の可能性や死に対する向き合い方まで変わる…というとても考えさせられる展示でした。


特に、死を迎える際に「自然死」か「アンドロイドとして生き続ける」かを自分で選べる時代が来る、という未来の姿は、「自分だったらどちらを選ぶかな?」と自分ごととして真剣に考え込んでしまいました。
なお、某有名人のアンドロイドが出てきた時は思わず笑ってしまいました。表情も話し方も動きもリアルで驚きでした。

その他のおすすめポイント
1つは、素晴らしい建築デザインの数々が見られる点です。会場内の建築物の多くは、「仮設建築物」といって、建築基準法第85条第6項及び第7項の規定に基づく許可要件に適合する場合は、容積率制限や防火規定などの法の一部が適用除外されているため、自由度の高いデザインがなされています。



したがって、ふだん街中では見ることのできない斬新な建築物を見ることができ、まさにアート作品を見ているような気持ちになります。
2つ目は、大屋根リングからの絶景が見られる点です。建築面積約61,035.55㎡、外径約675m、全周約2km、幅約30m、高さ約12m(外側約20m)で、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されており、そのスケールに圧巻でした。エスカレーターを使って登ったリング上からは最高の眺めが楽しめます(ただし、雷雨が来ると上に上がれなくなるのでご注意ください)。



以上、大阪・関西万博に行ってきたレポートでした。もしかしたら私も再訪するかもしれませんが、これから行かれる方はぜひ楽しまれてきてくださいね。