【ユーザー必聴】Clubhouseの利用規約

【ユーザー必聴】Clubhouseの利用規約

2021年6月10日

こちらのブログ内容は、音声で聞くこともできます。
https://stand.fm/episodes/601b76b18ba7e1c3ad1f587a

※こちらの記事は、2021年2月4日に書かれた内容です。
現在は規約など状況が諸々変わっておりますので、ご了承ください。

最近、音声SNSのClubhouse熱がすごいですね!
自分も使っていて、1日中ログインし続けてしまう中毒性があります。

Clubhouseの運営会社はAlpha Exploration Co.という、
昨年の2月にカリフォルニアで創業したスタートアップ企業です。
なんと昨年誕生した会社だったんですね。
日本で話題になってまだ2週間も経ってないと思いますが、
急激にユーザー数が増加中のせいか、
夜になるとよく接続不良が起こります笑

早速Clubhouseを使いこなしている猛者たちを尻目に、
「すごいな〜」とボケーっとしているほっしーですが、
そもそもClubhouseの利用規約は、どうなっているのでしょうか?
その点を今回は解説したいと思います。

★Clubhouseの利用規約

まず、Clubhouseは英語のサイトしかないため、
規約を読むには日本語に翻訳する必要があります。

「Community Guidelines(コミュニティガイドライン)」
https://www.notion.so/Community-Guidelines-461a6860abda41649e17c34dc1dd4b5f

「Terms of Service(利用規約)」
https://www.notion.so/Terms-of-Service-cfbd1824d4704e1fa4a83f0312b8cf88

そこで、英語がそこまで得意ではない私は、
Google翻訳さんのお力を借りることにしました(苦笑)
特に注意が必要な点について、8つピックアップしていきます。

①音声はClubhouseに録音されている

“By using Clubhouse, you now consent to having your audio temporarily recorded in case a Trust & Safety incident is reported.”
(Clubhouse利用規約より)

まず、Clubhouseは音声がアーカイブに残らないから、
割と砕けた話や、ここでしか言えない話などを話しやすい
という特徴があります。

しかし、Clubhouse側では、信用と安全に係る事件が報告された場合に備えて、
音声を一時的に録音している、とのことです。

サービスを利用している時点で、このことには既に同意している点にはご注意ください。

②18歳以上でないと利用できない

“You must be at least 18 years old to use the Service.”
(Clubhouse利用規約より)

Clubhouseを利用するには、18歳以上でないといけません。

今はSNSを有効に活用して、中学生や高校生でビジネスを始める人が増えましたよね。
普通の起業家に比べると、注目を浴びやすいですし、
若くしてチャンジすること自体は素晴らしいです。
しかし、ここだけの話、昨日高校2年生の起業家の方(もちろん18歳未満)が参加して話されていました。
一瞬フォローしてしまいましたが、申し訳ないけど外しました。

こういうのは規約をわかった上でやっているとは思えないので、
読んでいない可能性が高いですね。

知り合いでなければ、いちいち注意する必要もないですが、
積極的にフォローもしない方がいいかなと思います。

③知的財産侵害コンテンツは×

“You agree to not use the Service to: 1. engage in any conversation or otherwise upload any content that (i) infringes any intellectual property or other proprietary rights of any party”
(Clubhouse利用規約より)

知的財産、ここでは著作権や商標権が該当しますが、
これらを侵害するような配信はできないということです。

例えば、無許諾で他人が話した内容をそのまましゃべるとか、
音楽を流すとか、サムネなどにアニメのキャラ画像を使うとか、
登録されている商標を用いるなどです。

これらの行為は法律違反でもあるので、規約で違反としています。

④無許可の広告、販売、スパム、ねずみ講、コンテスト、懸賞、その他の勧誘は×

“constitutes unsolicited or unauthorized advertising, promotional materials, commercial activities and/or sales, “junk mail,” “spam,” “chain letters,” “pyramid schemes,” “contests,” “sweepstakes,” or any other form of solicitation”
(Clubhouse利用規約より)

これは既にありそうですよね。
意外とコンテストとかもNGなのかと思いました。

ちょっとした自社サービスの案内とかなら、問題ないのではないかと思うので、
あんまり派手にやりすぎるな、ということだと思います。

⑤嫌がらせ、暴力的、中傷的、下品、わいせつ、名誉毀損、プライバシー侵害等は×

“unlawful, harmful, threatening, abusive, harassing, tortious, excessively violent, defamatory, vulgar, obscene, pornographic, libelous, invasive of another’s privacy, hateful racially, ethnically or otherwise objectionable”
(Clubhouse利用規約より)

これらはいうまでもないですね。
ただ、ついつい気の緩みで、境界線がわからなくなってしまうこともあるので、
言動には気をつけていきましょう。

⑥同意なしでの録音は×

“record any portion of a conversation without the express written consent of all of the speakers involved”
(Clubhouse利用規約より)

これはちょっと意外かもしれませんが、たとえ会話の一部であっても、
全てのスピーカーの書面による同意がないと、
会話を録音することはできないそうです。

即興でしか聞けない貴重な話は、ついつい録音したくなりますが、
グッと堪えて心の中に刻んでおきましょう。

ちなみに、”record”となっているので、
もしかしたらメモすら認められないのかもしれません。
紙にメモしたところで、バレることはないと思いますが、
一応、覚えておいてください。

⑦オフレコ話の共有は×

“share information (on Clubhouse or elsewhere) that the speaker explicitly stated was to be treated as “off the record””
(Clubhouse利用規約より)

スピーカーが「これはオフレコ話です」と言った内容に関しては、
Clubhouse内や他の場所でも共有してはいけないそうです。

⑧商用利用不可

“you agree not to display, distribute, license, perform, publish, reproduce, duplicate, copy, create derivative works from, modify, sell, resell, exploit, transfer or upload for any commercial purposes, any portion of the Service, use of the Service, or access to the Service”
(Clubhouse利用規約より)

Clubhouseで許可するもの以外での商用利用はできません。
例えば、今メルカリで行われているような、Clubhouseへの招待券を販売するとかはNGでしょう。
また、何か商品やサービス購入の特典でClubhouseに案内するとかもダメだと思います。
当然、Clubhouse内のコンテンツを録音して販売するのは、もってのほかです。

おそらく、Clubhouse側でマネタイズの機能を用意すると思うので、
それを待つのがいいかなと思います。

★規約が変わる可能性も

ちなみに、これらの注意点は、2020年11月2日時点での規約に基づいているので、
後に変更になる可能性がある点については、ご注意ください。

※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。