サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法

・「サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法」(チャディー・メン・タン (著), 一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート (著))
https://amzn.to/33VbHxz

Googleのエンジニアであった著者が、マインドフルネスを通じて情動的知能(EQ)を高め、仕事や人生における成功と幸福を実現する方法を紹介した一冊です。

2012年に発行された「サーチ! 富と幸福を高める自己探索メソッド」(チャディー・メン・タン (著), 柴田 裕之 (翻訳))という絶版の本の復刻版なので、こちらをお持ちの方はご注意ください(私も誤って両方購入してしまいました)。

本書の概要

本書は、Google社内で開発された研修プログラム「Search Inside Yourself(SIY)」を基に、以下の3つのステップで構成されています:

  1. 注意力のトレーニング:マインドフルネス瞑想を通じて、心を落ち着かせ、明晰な状態を作り出す。このような状態がEQの土台となる
  2. 自己認識と自制:注意力を使って自分の感情や反応を理解し、適切に制御する能力を養う
  3. 役に立つ心の習慣の創出:「この人が幸せになりますように」と反射的に思える習慣が身につき、建設的な協力関係につながる信頼を生み出す

これらのステップを通じて、個人の内面の平和を築き、結果として職場や社会全体の幸福度を高めることを目指しています。

情動的知能(EQ)の重要性

著者は、EQがIQや専門知識よりも成功に寄与する要因であると述べています。

そして、EQの5つの要素(自己認識、自己統制、モチベーション(動機付け)、共感、社会的技能)を高めることで、職務遂行能力にリーダーシップ、幸せのお膳立てをする能力、人間関係の向上、ストレスの軽減など、さまざまな面での効果が期待できるようです。

「マインドフルネス瞑想」の実践方法

注意力のトレーニング方法としては、初心者でも取り組みやすい「マインドフルネス瞑想」の実践方法が紹介されています。例えば、下記のようなエクササイズがあります。

  • マインドフルネス瞑想:楽な姿勢で座り、リラックスしながら呼吸に意識を集中し、現在の瞬間に注意を向ける。
  • ボディスキャン:身体の各部位に意識を向け、感覚を観察する。
  • ジャーナリング:頭に浮かんだことを紙に書き出し、自己認識を深める。
  • マインドフル・リスニング:相手の話を評価や判断をせず(質問もせず)に、注意深く聴く。

これらの実践を通じて、自己認識や感情の調整力が高まり、職場や日常生活でのパフォーマンス向上につながります。

私も実際にやってみたのですが、「ただ存在するだけでいいんだ」と、ありのままの自分を認めることができ、ずっと苦しかった「自分を評価・判断する気持ち」が晴れて、穏やかさに満ち溢れて目の前がクリアになる体験ができました。

世界平和への願い

著者のチャディー・メン・タン氏は、個人の内面の平和が広がることで、最終的には世界平和の実現につながると信じています。そういった考えから、SIYプログラムをGoogle社内だけでなく、広く一般にも普及させることを目指しているとのこと。

おすすめの読者層

  • ストレス管理や感情のコントロールに関心があるビジネスパーソン
  • リーダーシップや人間関係のスキルを向上させたい方
  • マインドフルネスや瞑想に興味がある初心者

本書は、科学的な根拠に基づいた実践的な方法を提供しており、日常生活や職場での応用が可能です。

自己理解を深め、感情知能を高めることで、より充実した人生を送るためのガイドとなる一冊です。

購入はこちらから↓
https://amzn.to/33VbHxz

※サムネ画像は「Amazon.co.jp」の商品ページから引用