「サムライツ®」の弁理士、保屋野です。
今日で7周年。
7年前の2011年5月11日に弁理士になりました。
でも実は、その7年前の2004年に試験合格していたのです。
2004年は社会人1年目のとき。
特許事務所に勤めて、普通に仕事もしていました。
ではなぜ2004年から7年間も弁理士登録しなかったのか?
実は、いざ弁理士になろうという時に、当時の事務所からストップがかかったのです。
社会経験が少ないから、という理由によるものでした。
その後、当時の経営者にまで「資格なんか持っていてもしょうがない」とか言われ、
上司ともあまりいい関係が築けず、
いつになったら弁理士になれるのかわからないまま時が過ぎ、
次第に私自身も意欲を失っていました。
毎日が本当に憂鬱で病気にもなりましたが、
読書や外部の人の出会いを通じて何とか乗り越え、
事務所内でも専門の分野では代わりがいないポジションを築くことができ、
「よし、事務所をやめよう!」と新たな決意が生まれました。
経営者との面接で退職を申し出たのです。
ところがその矢先に、突然の経営者交代。
そして数日後の東日本大震災。
「このまま、弁理士を諦めてもいいのか?」
「もっとチャレンジできるはず」
「とりあえず”天職のように”仕事してみよう」
と思い、新しい経営者と相談して、
新体制になった事務所で弁理士登録することになりました。
それからはご恩返しのように、
事務所にとって資産となるような仕事の仕方を心がけるようになりました。
給料は全然上がりませんでしたが、
役に立っている、貢献している精神的な充実感はありました。
今思うと、気持ちが腐っていた20代の7年間がとても悔やまれます。
確かに忙しかったし、一生懸命でしたが、
仕事が楽しいと思うことはあまりなかったです。
そのぶん、オフは読書やネットで遊んで楽しければいいやという考えでした。
弁理士になってからの7年は、
仕事内容こそさほど変わっていないものの、
積極的に責任を取ることや、他者のために何ができるかを考えることで、
とても楽しくなりました。
天職というのは、探すのではなく、自分の意識次第でつくれるもの、
元々そのように考えていましたが、
心から実感できた7年だったなと思います。
これからの7年は、「天職」の定義をさらに広げて、
在り方や生き方そのものを天職にしていこうと考えています。
自分のやりたいこと、誰かが喜ぶことをして、
自分も他人も輝く生き方(ワークアズライフ)を実践して行きたいと思います。