※2025年2月11日配信メルマガVol.319より抜粋(一部加筆修正あり)
「キューサイ」が過去のヒットCMの「まずい」を再利用
昔、キューサイの青汁のCMで「まずい、もう一杯」というフレーズが受けて、
商品が大ヒットしたことがありました。
実はCMに出演した俳優さんが、
商品を飲んで思わず「まずい」と口にしてしまったらしいのですが、
それが面白いということで採用されたようです。
最近、このフレーズが
なかやまきんに君を起用してCMに復活しました。
一度ヒットしたものは、再利用することができるので、
過去のヒット事例を蓄積していくのは有効ですね。
過去ヒット事例のTTBP(徹底的に分析してパクる)した「VALX」
そしてそのヒット事例は、もちろん他社であっても活用することはできます。
例えば、プロテイン後発ブランドであるにも関わらず、
シェア3~4位を誇る「VALX」という商品を作った
株式会社レバレッジという会社があります。
この会社がユニークで、プロテインを売るために
筋トレ界のレジェンド的存在の山本義徳氏のYouTubeを立ち上げ、
先にYouTubeを育てて、それからチャンネル内で商品を販売するという手法を取りました。
そして、プロテインを作る前は、
EAAというアミノ酸の商品を売っていたのですが、
そこである程度の市場を作った後に、
満を持して「プロテインを作りました」と売り出したんですね。
その際に、「あまりにもこだわりすぎて、タンパク質含有量が96.4%になってしまい、味をつけるのを忘れました」
と言って、あえて「まずいプロテイン」であることを謳ったのです。
社長ですら、飲んで吐き出したそうです笑
それでも、タンパク質の量がすごいということで、
このプロモーションをムキムキのマッチョたちが面白がってくれて、
短期間で市場シェアを獲得していきました。
そんなレバレッジ社が「まずいプロテイン」の思いつくヒントとしたのが、
冒頭のキューサイの青汁のCMのフレーズだったのです。
0から考えるより過去のヒット事例からヒントを得よう
このように、過去にヒットした企画やフレーズ等を、
自社に合わせて活用することはとても有効です。
1から思いつくよりも、ある程度ヒットする再現性があるので、
実は「美味しい二番煎じ」なのです。
レバレッジ社は、この「まずいプロテイン」の後、
「やっと美味しいプロテインができました」
と言って、今度はフレーバー付きの「美味しいプロテイン」を作ったんですね。
プロテインの含有量が多いという商品の優れたポイントを変えずに、
味も美味しくなったということで、
さらに多くのお客さんが買い求めるようになったことは言うまでもありません。
