※2024年1月23日配信メルマガVol.264より抜粋(一部加筆修正あり)
大阪のカフェが開発した「食べられるコーヒーカップ」
店舗ビジネスの集客には、
SNSの活用が不可欠と言える時代になりましたが、
必ずしも自店アカウントでのSNS運用がうまくいかなくても、
SNS集客は可能です。
例えば、大阪にある「R・J CAFE」は、
インスタグラムのフォロワー数が1,000名に満たないのですが、
あるインスタ映えするメニューの存在で人気です。
そのインスタ映えする人気メニューが、
なんと「食べられるコーヒーカップ」。
「エコプレッソ」というエスプレッソの名前なのですが、
そのコーヒーカップがクッキーでできています。
「エコプレッソ」の特徴と集客力、名前の由来
「R・J CAFE」林真智子社長の
「日本であまり注文されないエスプレッソを広めたい」
という気持ちから、
2016年に「エコプレッソ」が誕生しました。
クッキー生地でできたカップの内側が
砂糖でコーティングされており、
エスプレッソの苦味を少しずつ和らげてくれるため、
味の変化を楽しむことができます。
エスプレッソが染み込んだカップもまた美味しく食べられて、
一石二鳥というわけですね。
容器が食べられる体験はなかなかないので、
お客さんがそれをシェアしようとSNSに載せる。
すると自分も行ってみたいと思う人が増え、
集客につながっていくのです。
「エコプレッソ」の名前の由来は、
カップを洗う必要もなく、ゴミも出ないことから、
「エコ」と「エスプレッソ」を組み合わせてネーミングされました。
この覚えやすい名前も、
SNSでのシェアに大きな役割を果たしていますね。
ソーシャルグッドで拡散される「エコプレッソ」と知的財産権
元々は環境意識がきっかけではなかったものの、
プロモーションで米国に渡ったのをきっかけに、
海外ではこうした「可食容器」が進んでいることを知りました。
そこで、グッドデザイン賞やソーシャルプロダクツ賞を受賞して、
より知名度を高めたり、
売上の一部を環境保護団体に寄付したり、
ソーシャルグッドな事業を行っています。
見た目が面白いだけでなく、エコロジカルな要素も入ったことで、
より情報が拡散されやすくなりました。
その結果、「エコプレッソ」の容器は、
全国のカフェや、雑貨店、
ブランドのノベルティーとしても利用されるようになったのだとか。
お客さんがSNSに載せたくなるような商品があれば、
必ずしも自社のSNS運用がうまくいかなくても、
情報が拡散されて、集客につながるのですね。
かつて、シュークリームにウサギの耳がついた「うさぎシュークリーム」を看板商品にして、
インスタからの集客を成功させていた「ニコラシャール」というカフェがありましたが、
これもSNSでシェアされることを狙った事例です。
シェアされることから逆算してメニューを考えているのですね。
ちなみに、「エコプレッソ/ECOPRESSO」は商標登録(登録第5962808, 6730856号)されていますし、
カップのデザインも「可食容器」として意匠登録(登録第1592058号)されています。
情報の拡散と共に、類似品登場のリスクも高まりますから、
こういった知財面の保護も欠かせませんね。
※サムネ画像は「エコプレッソ」の「テンセンス株式会社」公式HPより引用
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