フロントエンドとバックエンドの距離を作る

フロントエンドとバックエンドの距離を作る

※2022年4月5日配信メルマガVol.170より抜粋(一部加筆修正あり)

フロントエンドとバックエンドの距離があると真似しにくい

マーケティングの話でよく出てくる、
「フロントエンド」と「バックエンド」は、
それがかけ離れているほど、他者は真似しにくいです。

以前ご紹介した、
高枝切りバサミ(フロントエンド)」と「住宅リフォーム(バックエンド)」のように、
パッと考えただけでは結びつかないものを結びつけるということですね。

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前澤さんのお金配りには裏がある?!

このような例はたくさんありますが、
当然のことながら、全く関連のないものを売るというわけではありません。
フロントエンドを買った人が、
バックエンドを買いたくなる根拠
がないと成立しないわけです。

あまりいい例ではないですが、
元ZOZOの前澤さんのお金配りなんかも、
あれは慈善事業でもなんでもなく、
自分達の事業のフロントエンドになっています。

堀江貴文さんも似たようなことをおっしゃっていましたが、
お金配りに応募してしまうような経済状況」で、
個人情報を差し出してしまうような判断能力」の人の
リストを1000万も集めているわけなんですね。
(該当する方で気を害してしまったら申し訳ありません。
「寄付で使う」という方もいますね)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000076768.html

配るお金は、リスト獲得のための広告費用といったところでしょう。
こういった1000万ものリストは、
多くの企業が喉から手が出るほど欲しいリストで、
大企業でもなかなか手に入れることができません。

そしてバックエンドで、
これらの属性に当てはまる人向けに
売れるものを売るというわけです。

スピ系YouTubeの裏にとんでもないバックエンドが…

また、別のちょっと危ない事例で、
フロントエンドでスピリチュアルのYouTubeチャンネルを配信していた会社があります。

占いの結果をアップして、動画の概要欄からLPへアクセスさせて、
LINE公式アカウントに登録させます。

こうしてリストを獲得した後、
セミナーに案内して、有名な「金持ち父さん、貧乏父さん」の話から
働くことのバカらしさや、不労所得のすすめを説きます。

そしてバックエンドで何を売るかというと、
FXの自動売買ツール」です。
チャートの傾向から、
自動的に買い注文、売り注文を入れてくれるため、
トレードの知識がなくても収益を得ることができる…
という、どう考えても怪しいものです。
(逮捕者が出たようです)

しかし、スピリチュアルを信じきってしまう人たちなので、
「楽して、ほったらかしで、不労所得で、月〇〇万円」
といった甘言に騙されて購入してしまうんですね。

自動売買ツールで、
仮に一時いいパフォーマンスが出たとしても、
長期的にいいパフォーマンスが出るとは限りません。
購入する人は、チャートを検証することもないでしょうから、
どこかのタイミングで大負けして資産を減らしてしまいます。

これも、スピリチュアルとFXの自動売買ツールという、
かけ離れた例ですが、
確かめもせずに鵜呑みにしてしまう人
を相手にしていると言えます。

顧客の属性を定めるのがカギ

他にも、ゴルフのノウハウを教える教材と、
株式投資のノウハウを教える教材が、
相互にフロントエンド&バックエンドになっている事例もあります。
いずれもお金持ちが興味関心を持っているから、
成り立っているんですね。

このように、「フロントエンド」と「バックエンド」がかけ離れたものにするには、
「誰に売るか?」という顧客の属性を定めることが大事だと言えるでしょう。
その上で、「何を売るか?」を考えるときに、
遠くにある商品を持ってくるということになります。

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