トランクルームに「ハローキティ」

トランクルームに「ハローキティ」

2017年6月2日
持続可能なブランドコミュニケーションをつくる

「サムライツ」の弁理士、保屋野です。

街を歩いていたら、「ハローストレージ」というトランクルームを見つけました。

そのトランクルームは、「ハローキティ」とコラボレーションしていたのです。

 
ふと、なぜトランクルームにキティちゃんなのだろう?

と考えてしまいました。

・「ハロー」の部分が重なっているから、「ハローキティ」と一緒に覚えやすく、相乗効果で認知されやすい
・「ハローキティ」のターゲットはほとんどが女性だから、女性客の需要を狙っている。
特に、洋服がたくさんあるのに捨てられない女性のため、オフシーズンの洋服を保管するのにトランクルームを使ってほしいと考えている。
・「ハローキティ」という良く知られたキャラクターを使用することで、潜在顧客を増やす

・社員の方が「ハローキティ」好き(笑)

そういえば、私の高校時代は、同年代の女子高生はみんな「ハローキティ」をカバンにつけてました(たまに「マイメロディ」)。

歌手の華原朋美さんなんかが「キティ」大好きで、キティーグッズで全身を固めた人は「キティラー」なんて言われてました。今や30代半ばの世代です。

そんなキティちゃんは、今でも人気衰えず。
2016年のキャラクタービジネスランキングでは堂々の第3位です。
キティちゃんのすごいところは、年代問わずに安定して人気があるところです。

1974年に誕生して、もう40年以上の歴史があります。

ロングセラーで誰もが知っているキャラクターのパワーはすごいですよね。
良く知らないブランドでも、
知っているキャラクター、好きなキャラクターがついてると、
なぜか安心できてしまう。
また、言葉の壁がなく、ネットでも情報はすぐに拡散するから、
人気は簡単に国境を越えてしまう。

そして、レディガガとか、海外のスターも「ハローキティ」ファンの人が多く、そのフォロワーもキティを大好きになる。

キャラクターの知的財産は、主に商標権と著作権で守られています。
「ハローキティ」の関連商標はかなりの件数 です。
キティ本体だけでなく、リボンだけの商標登録(ただし26類のみ)もあります。
商標登録第5580265号

リボンだけでの使用例(例えばSoftBankのスマホカバー)も見かけるので、あのリボンだけでキティとわかる、すごいコンテンツなんですね。

キャラクターの知的財産の活用は、これからますます広がっていくな、と可能性を感じました。
「HELLO KITTY MEN」という男性向けのシリーズもあるみたいですし、
「サンリオ男子」なんて商標も登録されています。

ハローキティのコレクション数が世界一ということで、
ギネスブックに認定された方は、なんと67歳の男性でした!!
元警察官の方です。その数なんと、5,169個!
癒されたい気持ちは、男女関係なしですね。

そのうち、私の持ち物にキティちゃんがついているかも!?
その時は、知財の研究のためなんだなと、温かい目で見てあげてください(笑)