こちらのブログ内容は、音声で聞くこともできます。
https://stand.fm/episodes/60669242276954eb18a8f0e9
今回は、自分のstand.fm配信に対して、
身に覚えのない、ウソの「権利侵害申し立て」があった場合、
どうしたらいいのか?について考えたいと思います。
こちらも、stand.fmとは全く関係のない、
非公式の一個人の見解になりますので、ご了承ください。
★虚偽の権利侵害申し立て
まずstand.fmでは、
権利侵害に対して、通報ができるシステムになっているんですね。
ガイドラインの下の方の「通報したい場合」のところに
通報のフォームが用意してあります。
https://help.stand.fm/community-guideline
ところが「権利侵害」は、
本来裁判所で認定するもので、
実は「権利侵害」ではないのに、
「権利侵害」だと主張するケースと言うのは、
よくあることなんですよね。
そして中には、
相手が気に入らないからとか、恨みがあるとか、
単に自分に都合が悪いからと言った理由で、
根拠もないのに、権利侵害をでっち上げて、
アカウント停止に追い込むとか、
検索ページから削除する、
という手法が、YouTubeなんかでもたびたび起こっています。
アメリカの「デジタルミレニアム著作権法」、
通称「DMCA」を悪用する行為として、
一時期話題にもなりましたね。
有名なのは、「艦これ」というゲームのTwitterの公式アカウントが、
アイコンの画像が著作権侵害だと
虚偽の権利侵害の申し立てをされてしまって、
一時アカウントが凍結したことがありました。
★虚偽でも権利侵害申し立ては正しい?!
それで残念ながら、
権利侵害の申し立てが虚偽だった場合の対応については、
スタエフの利用規約やガイドラインには書いてありません。
通報フォームの6/6ページのところに、チェック欄が設けてあり、
「ご確認事項」として
そして、
「同意事項」として
と書いてあるんですね。
したがって、スタエフとしては、
権利侵害の申し立ては、一応正しいものと扱っていて、
虚偽かどうかの争いには関与しない、
という意思表示と見るのが良さそうです。
また、通報フォームの1/6ページのところに、
とあるので、もしかしたら一切取り合ってくれないんじゃないかとも思えます。
★虚偽の権利侵害申し立てへの対応
では、虚偽の権利侵害の申し立てにより、
配信が削除されたり、
アカウントが停止になったりしたら、
どうしたらいいのでしょうか?
もし諦めたくないのであれば、ダメ元でもスタエフの運営に連絡をして、
まずは「どの点が権利侵害なのか」を事実確認することが大事です。
回答してくれるかどうかはわかりませんが、
虚偽の権利侵害申し立ては話題にもなっているので、
何かしらアクションを返してくれる可能性はあります。
可能なら、虚偽の可能性を示す証拠を出しつつ問い合わせましょう。
その方が相手も返しやすいですからね。
簡単には諦めないということです。
そして仮にその権利侵害とされる点が運営から示されたら、
・自分が権利侵害をしていないこと
を伝え、
・その根拠を挙げること
で、スタエフ運営に異議を申し立てて、
投稿やアカウントの復帰を依頼するしかないと考えられます。
侵害ではない明確な根拠があるなら、
運営側としても動かざるを得ないからです。
ちなみに、YouTubeでは、
こういった虚偽の申し立てに対して、
異議申し立てを行う方法が紹介されています。
https://support.google.com/youtube/answer/2797454
こういうのって、運営側としてもかなり負担がかかることなので、
まだ組織の小さいstand.fmには、なかなか大変なことなんですね。
なので、YouTubeのような仕組みが用意されていないことについては、
事情を理解していただければと思います。
★虚偽の権利侵害の申立者への損害賠償請求
最後に、今ご説明したアカウント復活のための方法に加え、
虚偽の権利侵害の申し立てをした人に対し、
損害賠償請求をすることも考えられます。
そこまでやるかどうかは別として、
実際にYouTubeが、虚偽の著作権侵害申立をした者に対して、
損害賠償請求をしたことがありました。
結局和解に至りましたが、
2万5000ドルの賠償額を支払ったようです。
もしやるとしたら、
アカウント凍結などされたことが原因で、
損害額がどれくらい発生した、
といった立証が必要になりますので、
覚えておいていただければと思います。
★ユーザー数の増加はリスクの増加
個人的に、スタエフはとても大人で平和なコミュニティだと思っていますが、
時々、変なユーザーがいる報告を聞きますし、
これからユーザー数が増えるにしたがって、
YouTubeのような事例が発生する可能性も十分ありえます。
ユーザー数の増加はリスクの増加でもあるんですよね。
したがって、もし身に覚えのない申し立てにより、
警告やアカウント凍結などの処置をされてしまったとしても、
慌てずにスタエフに掛け合って正当性を主張してみる、
ということを検討されてみてください。
※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。