※2019年7月16日配信メルマガVol.28より抜粋(一部加筆修正あり)
五感の認識で最も重要な「視覚」
人は五感を使って物事を認識しますが、
「認識」の度合いには重要度があります。
最も重要なのが「視覚」、つまり「目」で、
ついで「聴覚(耳)」、「嗅覚(鼻)」、「触覚(皮膚)」、「味覚(口)」の順とされています。
「産業教育機器システム便覧」(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)によると、
「視覚」の認識率は83%とずば抜けており(聴覚は11%で、あとは5%未満)、
見た目に訴えることが、ブランドをつくる上でいかに重要か、分かるかと思います。
「配色」でブランドイメージをつくる
視覚から、非言語的にブランドイメージをつくる要素として、
「配色」が挙げられます。
日本では、2015年の4月から、「色彩のみからなる商標」が登録できるようになりましたが、
たった7件しか登録例がありません(2019年7月16日現在)。
商標は別としても、ビジネスにおいて「配色」は枝葉末節で、些末なものと考えられているように思います。
一方、色には人の感情に訴える効果がありますので、これを活用しない手はありません。
「配色」の世界は色々と奥が深いのですが、
基本的には「色数は3」が原則と言われています。
色が多すぎると、その商品やサービスに対する印象がぼやけてしまいますし、
色が2色だと、単調すぎてこれまた印象に残りません。
もちろん、カラフルな楽しい印象をつけたい場合に、例外的に多色使いをすることもあります。
色の持つイメージを活用
色にはそれぞれイメージがあるので、基本的にはその企業や商品、サービス等のイメージに合ったものを選ぶと良いでしょう。
我々士業では、割と青色を用いることが多いですが、これは「知性、冷静さ、落ち着き、爽やかさ、誠実さ、信頼」などのイメージがあるからです。IT系や知識を売りにしてる業界は青が多い印象です。
食品関係だと、「積極的、生命力、元気、情熱、食欲増進、熱々、辛い」といったイメージのある赤色が多いですね。
その他、環境系や福祉系は「エコ、安心、やすらぎ、穏やか、自然」といったイメージのある緑色がよく用いられますし、伝統のある会社や葬儀系は「威厳、重み、クール、高級、上質、死」といったイメージのある黒色が用いられます。
したがって、業種により、必然的に似たような配色になってしまうのですが、
そこであえてズラして、革新的なイメージをつくることもできます。
配色の「黄金比」
そして、配色には「黄金比」と言われる比率があり、
それが「70:25:5」とされています。
70%はベースカラーとなる色で、明度が高い色か、淡い色がよいでしょう。
25%はメインカラーとなる色で、その企業や商品、サービスを印象づけたい色です。
残り5%はアクセントカラーとなる色で、全体を引き締めて、メインカラーを目立たせる色です。通常はメインカラーとは補色関係にある色を選びます。
例えば、日清食品の「カップヌードル」は、ベースカラー(75%)が白、メインカラー(25%)が赤、アクセントカラー(5%)が金色となっており、食欲をそそっているんですね。
※「日清食品グループ」公式HPより引用
こういった配色は、プレゼン資料等にも応用できると思いますので、
意識されてみるとよいのではないでしょうか。
※消費者が好む色については、こちらの記事もご参考ください↓
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