※2024年2月13日配信メルマガVol.267より抜粋(一部加筆修正あり)
空き家が増加している原因
ここ数年、空き家の増加が問題になっています。
2018年の住宅・土地統計調査の結果によると、
全国の空き家数は848万9千戸で、
全国の住宅の13.6%を占めており、
2033年頃には、全住宅の1/3が空き家になってしまうとの予測もあります。
空き家が増えている原因は、
1つは「少子高齢化社会」によるもので、
高齢者が老人ホームや子供の住宅に移り住むことで起こっています。
一方で、空き家を必要としている人は減っているのです。
先日の能登半島地震の被災地でも、
倒壊した空き家を誰が建て直したり管理するのか、
がれきをどうするのか、といった問題が発生していました。
もう1つは「管理や活用に困っている」という理由です。
親から実家を相続した子供が居住できず、
どうしたらいいかわからない、といったことがあります。
空き家放置により生じる問題
空き家の放置にはさまざまな問題があります。
まず、近隣住民に迷惑がかかること。
具体的には、景観の悪化、倒壊・損壊の恐れ、雑草の繁茂、動物や虫が棲みつく、
放火の危険、不法投棄、不審者や犯罪の危険などが考えられます。
また、固定資産税や都市計画税などの税金の負担がかかることです。
しかも法改正があって、自治体から「特定空家等」と判断されると、
固定資産税が最大6倍、都市計画税が最大3倍かかることになり、
最大50万円以下の過料に処される場合もあります。
かといって、建物を解体して更地にするにもお金がかかります。
「みんなの0円物件」
そんな困りごとに注目したサービスが、
「みんなの0円物件」です。
https://zero.estate/
商標登録もされています(登録第6184644号)。
その名の通り「0円」で物件を譲り受けたい人と譲りたい人をマッチングするサイトですが、
どこで収益を上げているのか、不思議ですよね。
0円プランとおまかせプランとがあって、
0円プランは、物件情報の掲載から、サイト掲載後の問合せ対応、
交渉、契約書作成・締結、所有権移転手続きまですべて自分で進めるプランで、
費用が一切かかりません(2024年2月6日時点。税金や登記費用などはかかります)。
他方、おまかせプランの方は、これらをサポートしてくれるサービスで、
物件を譲りたい人から所有権移転完了時に16.5万をいただいているそうです。
ここで収益を上げているのですね。
物件を譲る側の悩みに寄り添い、成約率9割
ポイントは「物件を譲りたい人から」お金をもらっている点ですね。
上記の「放置することによるリスク」が大きいため、
お金を払ってでも物件を手放したいと考える人が多くいるのです。
譲り受ける側からすると、無料で譲ってもらえるのだからありがたい。
その結果、なんとマッチング成約率が9割を超えているそうです。
そう考えると、誰でも真似できそうなビジネスモデルではあるのですが、
おそらく、物件のオーナーを探すのが大変なのではないでしょうか。
その場合、地元の不動産屋さんで、地場の情報をたくさん握っているところに紹介してもらって、
何割かキックバックする形にすれば、オーナー情報を集めることができるでしょう。
いずれにしても、世の中にたくさんある社会の困りごとに目を向けることで、
さまざまなビジネスチャンスが見つかるのですね。
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