パンデミックのピンチは次のチャンスに変える機会

パンデミックのピンチは次のチャンスに変える機会

※2020年3月17日配信メルマガVol.63より抜粋(一部加筆修正あり)

パンデミックとコロナショック

中国武漢から始まった新型コロナウイルス肺炎が、
日本やアジアだけでなく、欧米諸国でも拡がりを見せており、
スペインや米国では「非常事態宣言」が出されました。
死者数は6000人を超え、WHOが「パンデミック」を表明するに至っています。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-world-map/

日本政府は現在、感染爆発による医療崩壊を防ぐためのピークカットの政策を進めていますが、
ついに新型コロナウイルス対策の特別措置法が成立し、
もしかしたら、緊急事態が宣言されるかもしれません。
今のところ、感染者数や人口あたりの死亡者数が少ない日本は、
韓国やイタリア、イランなどに比べればうまくコントロールしている印象です。
諸外国に比べて、日本人の公衆衛生に対する意識が高いのかもしれません。

それより、ヒト・モノ・コトの流れが止まっていることで、
今後の経済への悪影響が計り知れません。
原油安なども重なって、株価は大暴落。
2月中旬頃は2万3000円台だった日経平均は、
3/13には一時1万6000円台に。
為替も乱高下しており、まだ金融市場の動揺が治まる気配はありません。

感染症の終息が見えない中、今後どうなるのかは、正直分かりませんが、
最悪、恐慌と言える状況に陥る可能性もあり、
それに備えていかないとならないかなと感じています。

ピンチはアップデートのチャンス

しかし、ピンチはチャンスと言うように、
これをきっかけに、アップデートしていくチャンスが来たのではないかと、思うんですね。

個人のレベルで言えば、今までやりたくなかったけど仕方なく続けていたことや、惰性でやっていたことを、この際キッパリやめて、本当にやりたかったことや、興味を持っていることに挑戦してみるのもいいかもしれません。

企業にしても、これまでの無駄やムラを見直し、より効率的なやり方を導入したり、
働き方を変えて、社員満足度を高めたり、
今までのお客様をより一層大切にして、喜んでもらうための施策を考えたり、
採算の合わないものをやめたり、
新しい需要を発見して、売り方を変えたり、新規ビジネスを開発したりできるかもしれないのです。

星野リゾートがピンチをチャンスに変えた方法

例えば、星野リゾートは、元々軽井沢の開発事業として温泉旅館を運営するところから始まりました。
そして、元社長の星野佳路氏が社長に就任した際、米国でホテル学を学んだ留学経験を基に、
顧客満足の考え方を取り入れて、CS調査を行うなど改革を進めていったところ、
反発する社員が続出し、1/3が辞めてしまったそうです。
収益率の低い旅館業においては、給与をアップさせることもできず。
もちろん、休暇を増やすこともできません。

そこで、星野リゾートを「働いてみたくなる会社」にすべく、新たなビジョンのもと、
リゾートホテルや旅館の再生事業に参入することになったのです。
8割をセントラルキッチン化するなど、人手のかかる部分は効率化する一方、
スタッフのマルチタスク化を進め、
コンセプト作りなどは委員会を組織してスタッフの意見を取り入れるなどし、
転職率を業界平均の1/3ほどに下げることに成功しました。

星野リゾートブランドを構築することで、グループに入るメリットを作り、
広告効果や予約システムの共通化共同購入によるコストダウンといった、
マーケティング上の利点ももたらしました。

結果、顧客満足度は上がり、リピーターが増えるようになったそうです。

このように、ピンチとは、次のチャンスに変える機会であるとも捉えられると思うんですね。

私自身も、このコロナショックを乗り越えた後に、
より素晴らしい世界が開けると信じて、進んでいきたいと思います。

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