先日静岡に行ったら、1年前にあった「コストコ再販店」がなくなっていました。
「コストコ再販店」は、ここ2年くらいで急速に増えている、「コストコ」で商品を仕入れて小分けして再販売するお店のこと。
コストコで商品を購入すると、大容量で消費しきれないことがよく起こります。
また、コストコ会員にならないと入店できないので、会費の負担にためらう人も多いです。
さらに、コストコの店舗は郊外に多いので、なかなか足を運べない人もいます。
こういった不便さを解消したのが「コストコ再販店」で、単身でも買いやすいように小分けされたコストコ商品が、会費の負担なく、住んでいる地域で購入できるというメリットがあります。
ちなみに、コストコとは資本関係がない個人や会社が運営していますが、ただの転売だし、コストコ自体が認めているので問題ありません。
コストコの商標を使ってしまうと商標権侵害になるので、「コストコ(COSTCO)」の商標を使わずに絶妙な表現でコストコ再販店であることを表現しているのが特徴です。
そんなビジネスモデルが特徴で、急速に増えている「コストコ再販店」ですが、閉店も相次いでいます。
私が1年前に訪れたお店はもちろん、検索すると閉店のニュースがどんどん出てくる。。
理由は色々あると思いますが、1つは想像以上にコストがかかるのではないでしょうか。
①コストコから商品を仕入れて売るので、当然小分けされた商品はコストコで買うより割高です。
コストコで買うより1.4倍くらい高いという話も聞きました。
②また、在庫を抱えることと、商品を小分けにする作業が発生することも大きいですね。
③さらに、店舗の家賃や人件費など固定費が重くのしかかります。
小売のプロがやるならまだしも、未経験の人がやるにはノウハウが不足していて利益を出しにくいのかなと思いました。
ちなみに、以前行ったお店の運営会社は、閉店後に「通販」に切り替えてコストコ商品の再販を行なっていました。
通販なら③を圧縮できるので、まだビジネスとして成り立つ余地はあるかもしれません。
(コストコ本体にも通販はありますが)
流行っているビジネスだからといって、チャンスとは限らないので、新しいビジネスを始める前には、ある程度リスクを洗い出しておくことが大事だと思います。
それにより想定外をなるべく避けることができますからね。