「〇〇万博」の商標出願増加中
最近、「〇〇万博」という商標登録を取りたいんだけど…という相談がきます。
実際に、ここ数年は「万博」の文字を含む商標出願も増えているんですね。
「大阪・関西万博」開催の影響もあって、
何かしらの展示イベントを行う事業に
「〇〇万博」と名付けたくなる気持ちはよく理解できます。
「〇〇万博」の商標は登録されづらい?!
しかしながら、残念ながら「〇〇万博」という商標は登録されづらいです。
特許庁審査官の見解によれば、
「万博」の文字は「国際博覧会に関する条約に基づき、国が直接主催する又は国が公式に認める法人が主催する、国際事務局に認定又は登録された世界的な規模で開かれる博覧会」を意味する「万国博覧会」の略称として、広く知られている著名な標章(マークのこと)
ことから、
公益に関する事業であって営利を目的としないものを表示する著名な標章と類似する商標
商標法第4条第1項第6号より引用
に該当するとして、登録されないのです。
つまり、「万博」のように非営利の公益関連事業を表示するものは、その権威を尊重する必要があるし、国際信義の観点からも、一私人に登録を認めて独占させることが好ましくないということで、登録を認めていないんですね。
したがって、出願してもほとんど審査で拒絶されています。
「〇〇万博」商標が審査で拒絶された例
一例を挙げると、
- 「仕事万博」(商願2020-065911)
- 「宇宙人万博」(商願2021-108944)
- 「こども万博」(商願2022-070967)
- 「Influencer 万博」(商願2022-072801)
- 「餃子万博\ぎょうざばんぱく」(商願2022-117854)
- 「サウナ万博」(商願2022-121309)
といった商標出願が拒絶されました。
「文字をロゴ化したら登録できるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、
ロゴ化しても同様に拒絶されています。
「〇〇万国博覧会」も同様
また、「万博」の正式名称の「万国博覧会」も
- 「たこやき万国博覧会」(商願2002-071363)
- 「日本万国博覧会」(商願2004-081494)
といった商標が拒絶されているので、難しいでしょう。
「〇〇EXPO」なら可能性あり!
では、万博のような展示イベントの名前をつけるにはどうしたらいいか?というと、
「万博」を英語訳した
「〇〇EXPO」なら商標登録できる可能性があるのでおすすめです。
ここ最近でも、
- 「営業DX EXPO」(登録第6918844号)
- 「デジタルマーケティングEXPO」(登録第6918845号)
- 「法務・コンプライアンスEXPO」(登録第6918907号)
- 「農業 脱炭素・SDGs EXPO」(登録第6876985号)
- 「チーム運営支援EXPO」(登録第6864279号)
といった商標が登録されています。
使いたい商標は早めに出願の相談を
ただし、商標出願は早く出願したもの勝ちが原則です。
登録されやすいということは、それだけライバルも多いということなので、
自分の取りたい商標を他人に出願されてしまう前に、
お早めにご相談ください。