サムライツ®︎と格安事務所はどう違うのか?

サムライツ®︎と格安事務所はどう違うのか?

※2020年12月1日配信メルマガVol.100より抜粋(一部加筆修正あり)

サムライツ®︎は高い?!

先日、新規のお客様から商標出願のご相談をいただいて、
Zoomでミーティングをしていたのですが、
費用の概算をお伝えしたときに
「結構かかるんですね、びっくりしました」
他の事務所と何が違うんですか?
とのご質問をいただきました。

ごもっともな疑問だと思います。
(中には「意外と安いですね」と言われるお客様もいるのですが)
「商標出願」で検索をすると、
「出願手数料6,000円」とか、中には「0円」というのもあり、
どうやって事業が成り立ってるの!?とびっくりするようなものもあります。
(実際には、印紙代もかかったり、調査料や相談料は別だったり、
登録時に弁理士への報酬が発生したりするので要注意)

格安事務所との違いは「目的」

これら格安事務所との違いは、
「出願する」のが目的か、
「ブランドをつくり、長期に渡って事業が繁栄するお手伝いをする」のが目的
だと考えております。

そのために取り組んでいることがいくつかあるのですが、
例の一つとして、
商標出願をするときに必要となる
「指定商品・役務」の選び方に力を入れている
というのが挙げられます。

「指定商品・役務」は、権利の範囲となる大事な要素。
この同一・類似の範囲は、自社が問題なく使えて、
他社は無断では使用できず、かつ登録もできないため、
事業の未来を左右するといっても、過言ではありません。

一方で「指定商品・役務」は、
毎年変わる「国際分類」という国際的な取り決めと、
数年に1度変わる日本国内の「審査基準」とに合わせて、
選定をしなければなりません。

つまり、お客さんの事業と、
お客さんの属する業界や周辺業界の事情と、
法律や制度の内容
の3点を理解しなければ、
適切な「指定商品・役務」を選定することができないのです。

「適切」とは、広すぎず狭すぎずというのもありますが、
お客さんの現在・未来の事業をきちんとカバーしていること、
お客さんの周辺業界の傾向から見て、将来的に起こりうる自体も想定していること、
最新の法制に基づいて、審査で拒絶されないようにすること、
を指します。
そのため、普段から勉強する必要があり、
そこに時間もお金も投資をしているのですね。

ところが、格安系の事務所さんでは、
この重要な「指定商品・役務」の選定を
お客さん任せ」にしているところが少なくありません。

ビジネスモデル的に、出願件数を増やすことが目的なので、
ここにコストや時間をかけることができないからです。

ミーティング中に見つけた恐ろしい事例

恐ろしいなと思った事例で、
冒頭のお客さんから、
ある占い系の事業に使う「〇〇鑑定士」(誹謗中傷したいわけではないので〇〇は伏字にします)
という商標登録の例を提示してもらったのですが、
よーく見てみると、
41類の「講座・セミナー」の分野は取っているのに、
45類の「占い」の分野は出願すらしていなかったのです。

弁理士が代理していましたが、
これでは、他社に同じ「〇〇鑑定士」を「占い」の分野で取られてしまったら、
「講座・セミナー」をするときは「〇〇鑑定士」を使えるものの、
実際に「占い」をするときは「〇〇鑑定士」が使えない
ということも考えられるのですね。
本末転倒ではないでしょうか。

格安事務所が悪いのではなく、選択基準が「価格」だけになるのがダメ

もちろん、格安系が悪いわけではありません。
お客さんには選択の自由がありますし、
とりあえず出願できればいい
という方もいるでしょう。

それはそれでニーズを満たしているので、
ある意味格安な事務所を歓迎しているのですが、
お客さんがどちらにしたらいいのかわからないまま、
安い方に流れてしまうのは、避けなければいけない
なと思っています。

ましてや、商標は1度権利をとれば10年続くもの。
更新すれば、さらに20年30年…と半永久的に存続するので、
そんな大事な権利のことを、
何も知らずに安さだけで選ぶのは、
なかなかリスキー
ではないでしょうか。
(途中で内容の追加や変更もできませんし)

大切なのは「価値」を伝えること

と、ここまでご説明すると、
冒頭のお客様も
「不躾な質問にもご回答いただきありがとうございます」
「ほかのメンバーにも話しやすくなりました!」
とのご感想をいただきました。

こういった説明を丁寧にし続けなければ、
こちらの提供している本当の価値は伝わらないし、
価格を「相応」又は「安い」と思っていただくことはできないな、
と思いました。

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