「タイムズ」に学ぶ、ロゴを活用したブランディングの方法

「タイムズ」に学ぶ、ロゴを活用したブランディングの方法

※2020年3月31日配信メルマガVol.65より抜粋(一部加筆修正あり)

土地オーナーからの信用獲得に苦労した「タイムズ」

時間貸し駐車場は、いかに土地オーナーから土地を調達できるかが鍵を握っています。

パーク24が「タイムズ」を展開する際も、
当時はあまり無人の時間貸し駐車場が存在しなかったため、
なかなか土地のオーナーを説得するのに苦労したようです。

営業のやり方は、基本的には街を歩いて空き地を探して、オーナーに連絡をするという方法。

「タイムズ」の場合は、土地のオーナーに一定額の賃料を支払い設備の設置・管理・運営は同社が行い、上物が立っている場合は更地にする費用まで負担することにしています。

しかし、オーナーに経済的な負担がないことから、
逆に「話がうますぎる」として最初は信用してもらえなかったのだそうです。

特徴的なロゴマークと商標登録で信用を獲得

そこで、24時間時間貸しという特徴が一目でわかるロゴをデザインしました。
ご存知の黄色い平行四辺形(現在は長方形)の「Times」ロゴです。

旧ロゴ:タイムズ旧ロゴ
新ロゴ:タイムズ新ロゴ

商標出願の仕方も特徴的だと感じました。
というのも、登録可能性が低い場合を除いて、サービス名称として文字の「Times」を最初に商標出願するのが普通なのですが、タイムズの場合は、この特徴的なロゴを先に商標出願しているのです。

そして、無事にロゴの商標登録も済ませて権利保護もして、目立つように大きな看板を設置したところ、それを目印にユーザーが集まるようになり、次第に土地オーナーにも知られるようになり、信用を獲得できるようになりました。

参入障壁が低い事業だったが故に、ロゴの知名度がそのまま信用につながったんですね。
ちなみに、ユーザーであるドライバーの認知度は90%を超えているそうです。

「タイムズ」ブランドを活用した幅広い事業展開

今では、稼働率がイマイチの駐車場を月極駐車場としたり、店舗などの駐車場の管理受託をしたり、駐車場を拠点としたカーシェアリングレンタカー事業を行ったり、「タイムズ」ブランドを活用して幅広い事業を展開しています。

目立つロゴで認知度を高め、信用を獲得すると、ブランド化してさまざまな事業に展開することができるのですね。

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