※2019年11月26日配信メルマガVol.47より抜粋(一部加筆修正あり)
相手の名前を使って大成功した「アンドリュー・カーネギー」
「鉄鋼王」と呼ばれた有名なアンドリュー・カーネギーをご存知でしょうか?
今年ちょうど没後100周年を迎えましたが、
鉄鋼会社を創業後、事業で数々の成功を収め、
ジョン・ロックフェラーに次ぐ、史上2番目の大富豪とも言われています。
そんな大成功者であるカーネギーですが、
子供の頃から人を喜ばせることに長けていました。
巨大な製鉄工場を建てて、
鉄道会社にレールを売り込もうとしていた時に、
なんと、その鉄道会社の社長の名前を工場名にしてしまったのです。
その結果、喜んだ社長は、カーネギーの会社からレールを購入することになったようです。
また、寝台車の売り込みで、ライバル業者と競り合っていたいた時も、
「泥仕合をやめて合併した方が得策だ」と提案し、
その新会社名にライバル業者の名前をつけようと持ちかけたのです。
買収される方の立場になってみてください。
買収する側の名前をつけられると、
“乗っ取られた感”がありませんか?
買収される方の名前をつけると、
乗っ取られた感じがしませんよね。
むしろ、自分たちが大切にされたと思って、
新しい会社で頑張ろうという気になります。
これもまたうまくいきました。
名前を覚えて呼んであげることの重要性
さらに、カーネギーは、自社の社員のみならず、下請けの社員でさえも、ちゃんと名前を覚えて呼んでいたそうです。
要するに、名前というのは、それだけ当人たちにとって、大切なものなのですね。
他人や他社の名前を大切に扱う、ということは、
その人や会社を大切に扱うことに他なりません。
したがって、スタッフの方にも、
「お客様や同僚の名前をしっかり丁寧に呼びましょう」
「名前を間違えないように、細心の注意を!」
と教育されることは、
案外優先順位の高いことだと考えられます。
ブランドの観点から名前を尊重する
もちろん、自社の名前も大切に扱うことは、ブランドの観点からも重要です。
英語なら大文字と小文字の違いをはっきりさせるとか、
複数の読み方をさせないとか、
使ってはいけないところで使わないとか、
登録商標と異なった形で使わないとか。
挙げればキリがありません。
「名前を大切に扱う」ことについては、
自戒を込めて、気をつけていきたいと思います。
※参考:「人を動かす」(D・カーネギー (著), 山口 博 (翻訳))
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