UCCが「食べるコーヒー」という新しい商品カテゴリーの商品「YOINED」を開発しました。
コーヒー豆を焙煎して、抽出せずそのまま凍結粉砕し、
コーヒーオイルや植物油脂、砂糖などを混ぜ合わせたものだそうです。
「コーヒーは飲むもの」という常識をひっくり返してネーミングしたところが、
アイデアの発想として参考になりますね。
今や当たり前のようにスーパーに並んでいる、
かつての「食べるラー油」に似ています。
ちなみに、私だったら「食べるコーヒー」を商標出願します。
説明的な商標と判断されがちなので、
登録できない可能性はありますが、
新しい商品カテゴリーを創るならば、
そのカテゴリーを表す言葉をいかに浸透させるかがカギとなるからです。
「それ普通食べないでしょ!」と
思わずツッコミを入れてしまいそうな言葉との組み合わせからなる
「食べる〇〇」の商標でいえば、
・「食べる水素」(登録第4956329号)
・「食べる藍」(登録第5780216号)
・「食べるアロマ」(登録第5808077号)
・「食べるコスメオイル」(登録第5840385号)
・「食べるペーパー」(登録第5858828号)
・「食べるカイロ」(登録第5862254号)
・「食べる水」(登録第5869649号)
・「食べるお守り」(登録第5870331号)
・「食べるマスク」(登録第5881959号)
・「食べるお灸」(登録第5990981号)
・「食べる酸素」(登録第6058318号)
・「食べるお酒」(登録第6104618号)
・「食べる下地」(登録第6116103号)
などが登録されています。
このように、食べ物ではないものに
「食べる〇〇」という言葉をつけることでギャップを作り、
みる人の印象に残りやすくすることは、
ネーミングの方法として効果的だと考えられます。
※画像は、2023年10月29日付「食品新聞」の記事「UCCの食べるコーヒー「ヨインド」とは? 「抽出後のコーヒー粉の味・香りも余すことなく取り込みたい」 新発想で生まれた」内より引用