本日はタイに来ております!
2ヶ月ぶりのタイですが、前回来た際には、
バンコクのセブン-イレブンの自動ドアの真横で
高級ブランドの模倣品を売っているのを見て、カルチャーショックを受けました(汗)
タイは「アジアのコピー大国」と言われているようで、
タイから他のASEAN国へと、
模倣品(商標権侵害品)や海賊品(著作権侵害品)が流出することがよくあるようです。
ASEAN全体の消費意識が、まだ品質よりも「価格」重視ということもあるかもしれません。
特に「スクンビット通り」というバンコクの主要道路沿いの出店やショッピングセンターでは、
外国人観光客向けに多く流通しています。
ヴィトンとかグッチ、プラダなどのハイブランドはもちろん、
シュプリームなどのストリート系も結構多かったです。
これらのすべてがタイで製造されたものかというと、
実は9割が「Made in China」なんですね。
さしずめ、中国は「世界のコピー王国」といったところでしょうか…
中国から海を渡ってバンコク・パタヤに流入するものや、
中国から陸路を通じて、ミャンマーorラオス経由でタイのチェンライに流入するものもあります。
陸路の方がより多くの模倣品・海賊品が流入しているのですが、
ジェトロ・バンコクの元スタッフの方によると、
この差止めがなかなか難しいとのこと。
その理由は、
①X線装置での真贋判定が不可で、実際に開梱しないとわからないから
(開梱しても真贋の判定が地方の現場職員にはわからないから)
②武器・麻薬の密輸差止めが優先されるから
③正規の国境付近に密輸ポイントがあり、そこから流通してしまうから
なのだそうです。
国境付近は武装勢力が支配していることもあるので、
私も近づけたためしがないのですが、
陸路経由の模倣品・海賊品対策は、まだまだ課題が多いようです。
模倣品(サービス)・海賊品対策を講じるにも、
大前提として、現地で商標登録を得ておくことは必要になります。
とある靴のメーカーさんが、海外への輸出に際し、
現地での展示会後の商談で名刺交換したところ、
帰国後に自社商標が勝手に出願されていたことが判明したそうです。
どうやら、名刺を交換するや否やタブレット端末でスキャンし、
名刺に載っていた商標が出願されていないか確認した上で、
空きがあったら先に取る、というようなことをされてしまうそうです(驚)
人と接するときは、なるべく性善説でいきたいものですが、
自分の常識が通用しないというのは、なかなか怖いですね。
「情報の出し方」には、少し気を配ってみましょう。
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