フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術

・「フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術」(寺田 昌嗣 (著))
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“全部読まない”ことで、逆に読書の成果が最大化する、読み方の常識をひっくり返す実践的な読書術の指南書です。

本書の内容

本書では、”速く読む”のではなく”フォーカスを明確にして読む=目的に合わせて読む場所を選ぶ”ことで、読書の費用対効果を最大化させる方法が体系化されています。

著者は、まず最初に”読書のワナ”として、「頭から順番に読む」「一字一句に神経質になる」「丁寧に読む」「たくさん読めば成長できる」「自分の頭で考えない」「わかったつもり」「おすすめ本や売れてる本を理由に選ぶ」「がんばって読む」といった、間違った考え方を指摘しています。

そして、「T:時間設定(いつまでに)」「P:目的意識(どんな目的で)」「O:状況認識(自分の置かれた状況)」といったTPOを明確にして読書することが重要だということです。

これらの大前提の上で、具体的な読書の技術が「心技体」の視点で展開されており、眼と意識とフォーカスをコントロールする方法が解説されています。

例えば、まず「心技体」の「体」は、本は立つか正座して読む、呼吸を感じ続ける、眼は前で心は後ろに置く、視点の動かし方といった、具体的な姿勢や体の意識の持っていき方、そしてトレーニング方法が紹介されています。

次に「心技体」の「技」は、目的に応じた理解度で読み方をコントロールする、全体の流れを掴むトップダウン処理、擬似的速読トレーニング、スキミングとスキャニングといった、文の構造を意識した読み方や情報を読み取るトレーニングについて触れられています。

最後に「心技体」の「心」は、明確な目的意識を持つこと、なぜ・何を・どのように読むのかの確認、TPOの設定、1冊30分→10分で読むためのステップについて書かれています。

そして、読書プランの立て方や、最低3回は重ね読むこと、3ステップの読み方、無駄なメモを取らずToDoリスト化するか自分の意見を書く、耳読書の活用といった読書法までサポートされています。

「読書=全部読むもの」という思い込みを外し、「読書=必要な成果を最短で取りに行く行動」に変える発想が詰まった一冊です。

読んで感じたこと

今までのゆっくり全文しっかり読む読書の方法に慣れ親しんでいると、本書に書かれた方法は最初はなかなか慣れません。しかし読み進めてトレーニングを積み上げていくと、“必要な成果を出すための読書”が少しずつ身についてきます。そして、以前よりも早く本の内容をキャッチして、自分の目的に向かうためのアクションに繋げられるようになってきます。

特に、読書で迷子になりやすい「どこに何が書いてあるかわからない」「何を得たかったのか忘れてしまう」「読んで満足してしまう」「よく途中で挫折する」という問題を、“構造把握”と“目的の設定”で一気に解消できる点が実践的でした。

こんな方におすすめ

・本を読んでも内容が残らないと悩んでいる人
・忙しくて読書量を確保できずに焦っているビジネスパーソン
・読書をアウトプットや行動につなげたい人
・目的に合わせて効率的に“価値を刈り取りたい”人

読書に対する常識を一度リセットし、“成果を出す読書”に切り替えたい人には、確実に役立つ一冊です。

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