・「コンサル一年目が学ぶこと 新人・就活生からベテラン社員まで一生役立つ究極のベーシックスキル30選」(大石哲之 (著))
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元コンサルの人に取材し、15年経っても役立っていると回答した「仕事を始めたその日から、期待を超えるプロフェッショナルとしての基礎を築くための30の珠玉のスキル集」です。
本書の内容
- 本書は、タイトルに「コンサル一年目」とありますが、業界・年齢を問わず、社会人として信頼される“基礎力”を30個のスキルとして厳選しまとめています。話す技術・思考術・デスクワーク技術・ビジネスマインド、の4ジャンルに分けて構成されており、どのスキルがいつ役に立つかがイメージしやすい形です。
- 「話す技術」…PREP法の型に従って結論から話す/端的にストレートに話す/数字というファクトをベースにロジックで語る/感情より論理優先/何も知らない人にも理解してもらえるように話す/相手のフォーマットに合わせる/相手の期待値を把握してマネジメントする、といったスキルが紹介されています。聞く側・読む側が「わかりやすい」「信頼できる」と感じる会話・報告の型が多数紹介されています。
- 「思考術」…作業に入る前に進め方を考える/ロジックツリーを使いこなす/雲雨傘(事実・解釈・アクション)の区別をつける/仮説思考で意思決定する/自分の意見を持って情報にあたる/本質を追求する、といったスキルが紹介されています。考えることを効率的・論理的に進めるためのプロの道具が揃っています。
- 「デスクワーク術」…議事録書きをマスターする/ワンスライド・ワンメッセージ/パワポなどのツール操作スピードを上げる/最終成果物から逆算した作業プラン/検索&拾い読みのコンサル流読書術/余計なことをやらない重点思考/課題管理表によるプロジェクト管理、といったスキルが紹介されています。アウトプットの質を上げるための細かい工夫が豊富です。
- 「ビジネスマインド」…相手に貢献して付加価値を出す/会議で発言しないと価値ゼロ/時間はお金/スピードと質の両立/約束したことを必ずやり遂げるコミットメント力/師匠を見つけて暗黙知の部分を真似る/フォロワーシップ(部下がはっきするリーダーシップ)を発揮する/各々が価値を発揮してプロジェクトに貢献するプロのチームワーク、といった心構えが紹介されています。コンサルに限らず、プロのビジネスマンとして活躍するための指針が多く含まれています。
読んで感じたこと
本著を読みながら、紹介されている内容は、今まで出会った”仕事のできる人”が意識的か無意識的にか身につけているスキルやマインドばかりだなと思い返していました。
また、コンサル会社では社会人1年目でここまでのスキルやマインドが求められるのかと驚くとともに、これだけのことを早いうちに身につけられたら、一生怖いものなしだとも感じました。
ホワイトカラーとして必要なものばかり紹介されているので、コンサルに限らず、あらゆる業種の若手からベテランまで、おすすめできる一冊です。
私自身、社会人1年目の頃に出会いたかった本ですが、社会人でい続ける限り、今から学んで実践しても遅くはないと思いました。
こんな方におすすめ
- 社会人1年目や仕事を始めたばかりで、「何を基準に動けばいいかわからない」人
- 報告書・資料作成に関わる人で、言葉・構成・論理の使い方を学び直したい人
- 経験はあるが、アウトプットの質・信頼感をもっと高めたい若手社員
- 上司や後輩を指導する立場になったが、「基礎力」をどう教えたらいいかわからない人
この本は、華やかな成功の秘訣や裏技的な方法を教えているわけではありません。むしろ、毎日の仕事でコツコツ積み重ねてきた「誰が見ても信頼できる働き方」を教えてくれています。だからこそ、読み終えた後「自分も身につけられるように、毎日地道に実践したい」という気持ちが湧いてくる一冊です。
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