FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

・「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
(ハンス・ロスリング・他著(日経BP社))
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この本は、医師であり公衆衛生の研究者としても活躍した著者(2017年2月7日逝去)と、
その息子夫婦によってまとめられた、「事実に基づく世界の見方」を説いた本です。
ベストセラーの1位なので、読まれた方もいらっしゃるとは思いますが、
ビル・ゲイツやオバマ前米大統領も絶賛されている話題の書です。

冒頭はクイズから始まります。

例えば、

質問3 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A 約2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった

(「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」より引用)

正答率はなんとたったの7%だったそうです。
答えがわからなくても、3択なら33%ずつになってもおかしくはないのですが、
何らかの思い込みが、偏った正答率を生み出しているわけです。

正解はCの「半分になった」、つまり極度の貧困層の割合は半減しているということで、
状況は実はどんどん良くなってきているんですね!
私達はつい世界をドラマチックにとらえてしまい、
「世界はどんどん悪くなっている」と思い込みがちですが、
これは物事のポジティブな側面よりネガティブな側面に気づきやすいという、
「ネガティブ本能」に原因がある
ようです。

この本では、「ネガティブ本能」も含め、全部で10の本能(思い込み)に分けて、
その本能がどんな勘違いを引き起こすのか
どうしたらその本能に引きずられないで済むか
について具体的に解説されています。

こちらを読んで、
「自分がこんなに思い込みの中で生きていたなんて…!」
という軽いショックと、
「人の持つ本能に目を向ければ、情報を正しく読み取ることができるかもしれない」
という希望の思いの両方がわいてきました。

ビジネスでもこの「ファクトフルネス」は生きてくるでしょう。
例えば、人前でプレゼンする際に、
データに基づいて、
みんなが常識と思い込んでいることと正反対の事実を証明すれば、
「えっそうだったの?」
という驚きとともに、
その後の話に聴衆をひきつけることができます。

思い込みを外して、ファクトベースで物事を捉え直すために、おすすめの1冊です。

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※サムネ画像は「Amazon.co.jp」の商品ページから引用