店舗での接客において
「お客さんが欲しいものを売る」
ことが正解だと思ってしまいがちですが、
それではオンラインでより安い価格で購入されてしまう恐れがあると、
著者は指摘します。
そこで本著では、接客を通じて「潜在ニーズ」を表面化して、
想定外の価値を提供しつつ客単価アップも実現する、
具体的な方法について解説されています。
こう聞くと、「販売員」向けの本と思われがちですが、
販売員を雇用する「店舗経営者」にこそおすすめです。
特に、離職率に悩む経営者にとって、
スタッフがイキイキと働くことができて、
尚且つ売上も上げることができる環境を作ることは、
喫緊の課題ではないでしょうか。
そのための売り場づくりや販促企画、接客方法等について、
チームで取り組める様々なアイディアやツールが紹介されており、
すぐにでも営業に役立てることができます。
コンサルタントである著者が、
実際にクライアントにアドバイスして結果が出たものばかりなので、
説得力もあります。
個人的におすすめの部分は「客単価アップを妨げる3つのフレーズ」の箇所。
ここに挙げられているフレーズの1つを実際に使ってしまったことがあり、
客単価を下げるどころか、成約にすらならなかった痛い経験があります。
お読みになった方も、もしかしたら使っているかも?
チェックしてみることをおすすめします。
これ1冊でかなり接客力がアップすることは間違いないでしょう。