マーケティングのトレンドのキーワードは〇〇化

マーケティングのトレンドのキーワードは〇〇化

※2023年6月20日配信メルマガVol.233より抜粋(一部加筆修正あり)

「ちょこざっぷ」以前の事業での戦略を応用

以前、コンビニジムの「ちょこざっぷ」について取り上げました。

「chocoZAP(ちょこざっぷ)」が競合の3分の1の価格でも成り立つ理由
※2023年3月28日配信メルマガVol.221より抜粋(一部加筆修正あり) 急速に出店拡大している「chocoZAP(ちょこざっぷ)」 日経トレンディの「20…
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その中で、入会時に体組成計とヘルスウォッチ(スマートウォッチ)がもらえる話をしましたが、
今回はその点を深堀していきます。

ところで、「ちょこざっぷ」を立ち上げた、RIZAPグループの瀬戸社長は、
元々は「健康コーポレーション」という会社を立ち上げ、
「ダイエット用豆乳クッキー」を販売して大ヒットさせました。
創業から4年で年商100億円まで伸ばしたそうです。

ただし、類似品が登場してしまい、
その後2年で10億円にまで落ち込んでしまいました。

そこで、瀬戸社長は、
起死回生を図ってセルフ美顔器を販売し始めます。
その美顔器の事業が、やがて400億円の収益を生み出すようになるのですが、
そのビジネスモデルが、今の「ちょこざっぷ」に通ずるものがあります。

美顔器は通常、原価が6,000~7,000円ぐらいで、数万円で販売するのですが、
瀬戸社長はなんと980円で売ったそうです。
その代わりに、一緒に使う美容ジェルを2,980円で販売して、
1年間の使用継続を縛りとして設けたのです。

美容ジェルは消耗品なので、定期的に購入することになるから、
その収益から原価を回収していくわけですね。
まさに、昔の携帯電話を無料で配って、
通信料で儲けるのと同じスタイルです。

破格のサービスでデータを取る

そして「ちょこざっぷ」も、365日24時間営業、
体組成計とスマートウォッチをプレゼント、
アプリで健康習慣をアドバイス、
トレーニング動画や食事に関する動画も提供、
セルフエステ、セルフ脱毛、ゴルフ練習場も使い放題(1日20分、1日2回まで)、
入退会もスマホから簡単にできるという、
至れり尽くせりの内容でありながら、
月額2980円というありえない破格でサービス提供されています。

これにより、入会のハードルを下げながら、
体組成計とスマートウォッチから大量の個人データを取得しているのですね。
その後は、取得したデータを元に、個人に合った商品やサービスを提案していくことで、
利益を積み上げていくのです。

採算度外視のやり方で顧客を集めて
先に囲ってしまうことで、
バックエンド商品も売れやすく
なる。
その点で、美顔器の事例と共通します。

これからは「パーソナライズ化」がキーワード

ただ1点、美顔器の時と異なるのは、
パーソナライズされたデータをもとに
細分化されたマーケティングを行っている点です。

実は、今のマーケティングは
「パーソナライズ化」がトレンドになっていて、
お客さん一人ひとりに合わせた商品やサービスを提供することで、
高収益を実現する企業が増えています。
自分オリジナルのスニーカーが作れるカスタムサービスなんかもそうですね。

世の中に同じような商品・サービスは溢れているけど、
お客さんは「私のための商品・サービス」を求めていますし、
価値を感じて、多少高い金額でも喜んで支払います。

ぜひ、自社商品やサービスで、
「何かしらパーソナライズ化できないだろうか?」
と考えてみてくださいね。

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