※2020年11月10日配信メルマガVol.97より抜粋(一部加筆修正あり)
ホテルウェディングの苦境
ウェディング業界は、コロナで大打撃を受けている業界の1つで、
今年の春に結婚式を挙げる予定だったカップルが、
コロナで秋に延期し、さらに来年の春に延ばすか中止にする、
といった事態が頻繁に起こっています。
特にホテルウェディングは厳しく、
ここ10年くらいは、邸宅ウェディングと言われる
“専門式場”での挙式が主流になっているそうです。
お客さんからすると、「他のホテル客と交錯したくない」という声が多く、
こういった理由からも邸宅ウェディングが選ばれているのですね。
ウェディング事業もしている、あるリゾートホテル経営者によると、
某大手ブライダル情報誌への広告掲載は、1ページ70万円くらいかかるとのこと。
それでも広告で集客せざるを得なかったわけですが、
需要が減る中で広告を継続していくのも、なかなか厳しいところですよね。
「オークションマーケティング」から「クオリティマーケティング」へ
ちなみに、このような「広告枠を他社と争い、オークション形式で購入して集客」する方法を、
「オークションマーケティング」と言いますが、
SNSが出てくる前までは、かなり王道で大手が勝ちやすい手法でした。
しかし今は、SNSの時代。
大々的に費用を使って広告を打っても、
そう簡単には人々の心に響かなくなってきています。
そんな背景で、「オークションマーケティング」に代わり、
「ウェブ上に掲載されるコンテンツのクオリティで集客」する
「クオリティマーケティング」が台頭しています。
前出のリゾートホテルは、富士山と駿河湾が一望できるロケーションを売りに、
婚礼客を集めていましたが、そこに頼ってしまったが故に、近年苦戦していると言います。
強みが弱みになることもあるんですね。
そこで力を入れるべきなのが、「クオリティマーケティング」です。
広告に頼るのではなく、インスタグラム などのSNSを活用して集客していきます。
とはいえ、自分たちでSNS発信するだけでは、集客力はまだ弱いまま。
一番強いのは、「集まったお客さんに発信してもらう」ことです。
お客さんに集客してもらうには?
では、どうしたら「集まったお客さんに発信してもらう」ことができるのか。
このホテルもロケーションがいいとか、料理の評価が高いとか、ホテルだから前泊できるとか、
いいところはたくさんあります。
でも、「知的財産」が足りない。
「知的財産」というのは、何も「特許」や「商標」等のことだけを指していうわけではありません。
これらは、たまたま法律で権利保護の対象になるというだけ。
そもそも「知的財産」は、「人間の知的活動によって生み出されたアイデアや創作物」などを指して言います。
つまり、このホテルは「お客さんが感動してSNSに載せたくなるようなアイデア(知的財産)」を考えて、
どんどん出していけば、リピートや口コミも生まれてくるのです。
そうすれば、年間の空きはどんどん埋まっていくので、
そのお金で今までのようにブライダル誌へ広告を打てば、もっと攻めていけるわけですね。
もう1つお伝えしたいのが、
特許や商標などの、「たまたま法律で権利保護の対象になる」知的財産があるなら、
その逆は「法律で権利保護の対象にならない」知的財産ということです。
これらの知的財産については、権利で保護されないわけですから、
他社がやっていることをどんどん真似すればいいんですよね。
真似した上でさらにいいものを生み出せば、それは優位性になりますし、
「パクリ」などと批判されることもないでしょう。
SNS等で情報が筒抜けの時代ですから、
どうぞ真似してくださいと言われているようにしか見えません(笑)
試しに、関係のあるキーワードやハッシュタグで検索されてみてはいかがでしょうか。
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