自分の強みは周りに教えてもらう

自分の強みは周りに教えてもらう

※2020年9月15日配信メルマガVol.89より抜粋(一部加筆修正あり)

とある新潟の人気旅館の危機

総部屋数5、宴会場は最大100人という、新潟県のとある小さな旅館。
湖のほとりに面し、四季折々の豊かな自然の景色を楽しめるということで、
口コミサイトでもかなり高評価の星がついて、大変賑わっています。

そんな人気の旅館にも、
バブル期には年5000万円あった売上が、2900万円まで減って、
廃業の危機に陥ったことがありました。

なんとか運転資金を稼ぐため、
3代目の若旦那は
アルバイトをしてしのごう
というところまで追い込まれます。
幸か不幸か、面接は全て不採用
腹を括って、売上回復策を必死に検討し始めました。
とはいえ、建物の建て替えの費用も、料理の改善も、
資金がなくてはできません。

お客様の一言に「隠れていた強み」を見つけた

そんな旅館の危機を救ったのは、
お客様の一言でした。

この湖は白鳥がたくさん来るんですね。まさに白鳥の宿ですね

ずっと旅館にいれば当たり前の景色でも、
お客さんにとっては特別なもの
そこで、宿の名前に「白鳥の宿」の一言を加えました。
気づかなかっただけで、実は存在していた強みを、
前面に打ち出すことに決めたのです。

観光客が急増!予約の取れない旅館に

すると、白鳥のシーズンである冬は、
関西など遠方からの観光客が増えて
一気に前年の2倍に。
元々料理に定評のある割烹だから、
評判もどんどん高まり、予約の取れない旅館になりました。
しまいには、大手旅行雑誌の県内ランキングでトップにまで至ったそうです。

自分では気づかない強みに、意外と他の人が気づいていて、
はっきりと「ここが強みですよ」と指摘してくれなくとも、
その言葉の端々にヒントが隠れていたりするんですよね。

例えば、弊所は最近4周年を迎えたのですが、
4年前に前職を退職する際に同僚のみなさんからいただいた「寄せ書きの色紙」を引っ張り出したら、
私のことをこんな風に評価してくれていたんだ、
という気づきがありました。

その一部は、過去のブログに載せてあります

開業しました
はじめまして。 持続可能なブランドコミュニケーションをつくる 弁理士の保屋野と申します。 平成28年9月5日、開業届を提出し、晴れて前事務所を独立いたしました。…
samuraitz.com

こういった、他人が評価してくれたポイントをすくい上げて、分析して、
自分や自社の強み、アピールポイントに活かしていくことは、
とても有益なのではないかと思います。

そう考えると、「お客様の声」って宝の山ですね。

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