市場規模と競合の多さを調べる簡単な方法

市場規模と競合の多さを調べる簡単な方法

※2020年5月26日配信メルマガVol.73より抜粋(一部加筆修正あり)

3C分析で「キーワードプランナー」を使う

事業を取り巻く環境が大きく変わり、
自社の事業分野について改めて見直したり、
新しい分野にチャレンジを考えたりすることもあるかと思います。

その際、「3C分析」といって、
Customer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社)」の3つのCを分析しますが、
そのうち2つのCである、
市場規模と競合の多さをざっくり調べる、簡単な方法があります。

よく知られたやり方ではありますが、
「Google広告」が提供している、無料の機能「キーワードプランナー」を使う方法です。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
(アカウントへの登録が必要です)

「キーワードプランナー」は、
あるキーワードがどれだけGoogle検索されているか、
どのキーワードと組み合わせて検索されているか、
などを調べることができるツールです。

Googleに広告を出すためのツールですが、
ユーザー情報を登録すれば、
広告を出さなくてもある程度使うことができます。

「キーワードプランナー」で市場規模を探る方法

例えば、「月間平均検索ボリューム」の欄を見ると、
「特許 出願」…「1000~1万」
「意匠 出願」…「100~1000」
「商標 出願」…「100~1000」
と示されており、
「意匠 出願」と「商標 出願」は月に100~1000回、
「特許 出願」は月に「1000~1万」
検索されていることがわかります。
すなわち、「意匠 出願」「商標 出願」より「特許 出願」の方が
より多く検索されている」=「市場規模が大きい
ということがわかります。
厳密に市場規模を測れるものではないですが、検索ボリュームと市場規模は概ね比例するようです。
他のキーワードと比較して、どちらが大きいのかをざっくり把握できる利点があります。

とはいえ、「月間平均検索ボリューム」のレンジが広すぎるので、
比較にならない、ということもあるかと思います。
そこで、詳細の数字を知りたい場合は、
少額でも広告を出稿
してみてください。
詳細に数値を見ることができ、比較がしやすくなります。
(後述の「Googleトレンド」でも、検索数の比較はできます)

「キーワードプランナー」で競合の多さを知る方法

それから、「広告の入札単価」の欄を見ると、
「特許 出願」…¥140(定額帯)、¥399(高額帯)
「意匠 出願」…¥144(定額帯)、¥200(高額帯)
「商標 出願」…¥215(定額帯)、¥631(高額帯)
と示されており、
「商標 出願」は「意匠 出願」より
1.5~3倍くらい
入札単価が高い」=「競合が激しい
ということがわかります。
(「競合性(インデックス)」の欄を見てみるのもいいですね)

とすると、私がこれまで専門としてやってきた「商標 出願」は市場規模が小さいわりに競争が激しく
市場規模が大きく競争もさほど激しくない「特許 出願」の方が勝ちやすそう
ということがわかります(笑)

「Googleトレンド」でトレンドの推移を見る方法

さらに、「Googleトレンド」を用いると、
キーワードの検索回数の推移を調べることができます。
https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
これは、市場規模が伸びているのか、横ばいなのか、衰退しているのか
を見るのに適しています。
また、キーワード同士の比較もできます。
したがって、トレンドの推移を見ながら、
成長市場の波に乗るとか、
伸びが鈍化している場合は参入しないとか、
逆にあえて衰退市場でイノベーションを起こしてみるとか、
方針を定めることができるのですね。

経営には3C分析が必須

「3C分析」は、
事業のチャンスと、成功する要因の有無を見つける、
経営戦略で必須のフレームワークの1つです。

この3C分析の際に、手始めに「キーワードプランナー」や「Googleトレンド」を使うことで、
「Customer(市場・顧客)」と「Competitor(競合)」の2つを、大まかに調べることができるので、
ぜひ活用されてみてください。
(※以上は2020年5月25日時点の情報に基づきます)

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