こちらのブログ内容は、音声で聞くこともできます。
https://stand.fm/episodes/60a38e1135f97927bd96b8cf
以前、「歌ってみた」の注意点についてご説明しました。
- [cardlink url=”https://samuraitz.com/?p=2142″]
需要があるんだなと思ったので、
今回も、stand.fm初心者の方に向けて、お話をいたします。
いつもながら、非公式の見解なので、
その点は何卒ご了承ください。
stand.fm以外のSNSを使っている方にも参考になると思います。
★アイコンやサムネ画像の注意点
①他人が撮った写真や他人が作った画像は、許可なしで使ってはいけない
まず1つ目は、「他人が撮った写真や他人が作った画像は、許可なしで使ってはいけない」ということです。
これは、他人が撮ったり作ったりした写真や画像は、
その作った人に「著作権」や「著作者人格権」があるからなんですね。
場合によっては、その画像について、「商標権」がある場合もあります。
したがって、許可なしで、アイコンやサムネに使ってしまうと、
これらの権利を侵害してしまう可能性があるということです。
じゃあ、その写真や画像を、編集したり加工したりすればいいんじゃないの?と、
思うかもしれません。
よく、アニメのキャラの画像の、目のところにモザイク入れてたりするのを見かけますよね。
ああすれば、権利侵害にならないという説が、どこかに流れているんでしょうか。
しかし、それは「著作者人格権」という権利の侵害になってしまう可能性があります。
勝手に元画像を加工してアップするのは、
本当は違法ということになります。
②他人が写った写真や、他人の顔が描かれた画像は、許可なしで使ってはいけない
2つ目は、「他人が写った写真や、他人の顔が描かれた画像は、許可なしで使ってはいけない」ということです。
1つ目とどう違うのかと言うと、
1つ目の方は、「写真を撮った側」「画像を作った側」の権利ですが、
2つ目の方は、「写真を撮られた側」「絵を描かれた側」の権利です。
人は誰もが、その姿を、本人の承諾なしで、
むやみやたらに撮影されない、
撮影した画像を公開したり利用されたりしないように
主張できる権利があると考えられています。
この権利を「肖像権」と言います。
有名人でなくても、この「肖像権」があると考えられています。
また、著名人・有名人の顔については、もう1つ別の権利が関わってきます。
著名人・有名人の顔や姿、氏名などについては、
経済的な価値があると考えられるので、
第三者に無断で使用されないように
主張できる権利があると考えられています。
この権利を「パブリシティ権」と言います。
別名では「肖像財産権」と呼ぶこともあります。
実は「肖像権」や「パブリシティ権」は、
法律で決められた権利ではなく、裁判上で認められた権利なので、
どういう場合に侵害に該当するとかの線引きが、曖昧なところがあります。
例えば、正確に描写した肖像画は該当するけど、デフォルメした似顔絵は対象外、
といった説もあります。
ただ、注意するという点においては変わらないので、
アイコンやサムネ画像には、
「たとえ自分が撮った写真や、自分が描いた絵であっても」
他人が写った写真や、他人の顔が描かれた画像は、
許可なしで使わないようにしてください。
★本当に問題になるか?
ここで、ちょっと疑問に思うのではないかと思います。
Twitterなどの投稿をみていると、
平気で、他人が撮った写真や他人が作った画像、
他人が写った写真や、他人の顔が描かれた画像が、
投稿されていますよね。
みんながやってるのなら、
自分がやっても問題ないんじゃないか、
そう考えるのもわからなくもありません。
ただ、実際に権利侵害として訴えられることがなかったとしても、
プラットフォーム側としては、
権利侵害の状態を放置しておくわけにはいかない事情が生じたりもします。
実際に、stand.fmでは、いくつかの芸能事務所と提携する契約が結ばれていますし、
今後は対応が厳しくなる可能性も考えられるんですね。
したがって、運営から警告が来てしまったり、
最悪な場合はアカウント停止に追い込まれたりする可能性もあり得ます。
それでいいなら構いませんが、
それは嫌だなーと少しでも思うのであれば、
めんどくさいかもしれませんが、
問題のない写真や画像にしてください。
問題のない写真や画像は、具体的には、
自分で撮った写真や自分で描いた画像、
自分の写真や肖像画、
他人が撮ったり写ったりした写真や画像でも、許可を得たもの
です。
ぜひ参考にされてください。
※参考:stand.fm「コミュニティガイドライン」
https://help.stand.fm/community-guideline
※配信時点の判例通説等に基づき、個人的な見解を述べています。唯一の正解ではなく、判断する人や時期により解釈や法令自体が変わる場合がありますので、ご注意ください。