“放置された不便”がビジネスになる:左利き×日用品で伸びた理由

“放置された不便”がビジネスになる:左利き×日用品で伸びた理由

※2025年3月18日配信メルマガVol.324より抜粋(一部加筆修正あり)

「意外と解決されていない悩み」はどこにある?——左利き11%の不便という市場

突然ですが、あなたは右利きですか?
それとも左利き?

私は右利きですが、
日本国内には、左利きの人がおよそ11%いるそうなので、
きっと、読んでくださる方の中にも左利きがいらっしゃると思います。

しかし、世の中の大半が右利きであるため、
日常生活で使う道具や設備などは右利き用にできており、
左利きの人にとってだいぶ不便な形になっているのですね。

左利きの人のための専門店「左ききの道具店」

そんな左利きの人の悩み、ストレスにフォーカスして、
左利き用の日用雑貨を専門で販売しているオンラインショップが
左ききの道具店」です。
https://hidari-kiki.jp/
「国際左利きデー」である2018年8月13日にオープンしました。

取り扱う商品は多岐に渡り、
例えば、手帳やハサミ、カッターナイフ、
色鉛筆にボールペンに万年筆といった文房具から、
包丁やピーラー、木べらやソムリエナイフ、
急須やマグカップといったキッチン用品、
財布や名刺入れやセンスやシャツなどのファッション用品、
キッズ用品まで、100点以上の品が揃っています。

なかなか入手しづらい商品もあることから、
左利きの人にとっては重宝しているようですね。

また、右利きの家族がいることも考えたためか、
左利き用だけでなく、左右兼用のグッズも扱っています

自社商品と商標登録でブランド化

2021年には自社ブランド「HIDARI」も立ち上げ、
独自の商品開発も行っています。
右利きにも左利きにもストレスフリーな工夫が施されたグッズ達がヒットし、
右肩上がりに業績を伸ばしているのだとか。

ちなみに「左ききの道具店」のロゴと
「HIDARI」のロゴも商標登録済み
です(登録第6197489号、6528884号)。
運営する株式会社ランチは、企業のブランディングを手がける会社ということもあり、
さすがにブランドの見せ方がとてもうまいですね。
https://lanch.jp/

いずれにしても、「あまり解決されていないけど、意外と悩んでいること」に目をつけたところが、
「左ききの道具店」の優れたポイントだと思います。
実は「左ききの道具店」をオープンした代表の加藤さん自身が左利きらしく、
不便を感じてきた自身の体験が反映されているようです。

日用雑貨店の高収益化は”未解決の意外な悩み”がカギ

日用雑貨は客単価も利益率も低い商品ですが、
「左ききの道具店」は、特定の悩みにフォーカスしている上に、
オンラインで展開することで家賃や人件費等を抑えることができ、
自社ブランドや高価格帯の商品も扱うことで、
なかなかの利益を確保している可能性があります。

やはり「あまり解決されていないけど、意外と悩んでいること
にフォーカスしたことがうまくいっている理由ではないかと思います。

ぜひ、自社の属する業界で、こういった悩みがないか探してみたいですね。

※参考:「ありそうでなかった「左利きの道具店」 売上4倍、インサイト捉えた企画開発力」
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/01051/00004/

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