競争激化の美容業界でも勝てる!高齢者向け訪問美容が成功した理由

競争激化の美容業界でも勝てる!高齢者向け訪問美容が成功した理由

※2024年11月12日配信メルマガVol.306より抜粋(一部加筆修正あり)

レッドオーシャンの業界で勝つには?

美容室はコンビニよりも多い
レッドオーシャン(競争が激しい)の業界だと知られています。

では、レッドオーシャンでは生きる道はないかというと、
そういうわけでもありません。

特定のお客さんの悩みの解決に特化すれば、
まだまだ事業を大きく伸ばす余地があります。

高齢者×美容の課題に注目

例えば、「高齢者にターゲットを絞った美容室」です。

ただし、「高齢者に来てもらう美容室」はなかなかハードルが高いです。
そもそも移動が大変なために、来てもらう難易度が高いですし、
高齢者に特化した店舗にするなら、
ゆったりとした空間や座り心地の良い椅子、
手すりやスロープなどのバリアフリー設備などの用意が必要です。
だいぶコストがかかりますよね。

そこで、「高齢者を訪ねる訪問美容」にチャンスを見出し、
独立して事業を成長させた美容師がいます。

老人ホームには、訪問美容の専門業者が入っていることが多いですが、
認知症などのお年寄り相手だということで、
1日訪問して適当にカットして、
かなりの額のお金を取る
ということが平然と行われていました。

そこで、「オシャレにしてくれる訪問美容」を目指し、
ネイリストの妹も巻き込んで、希望者にはネイルもしてあげることにしたのです。

地道な営業と根気強い接客で活路が開ける

最初はツテもなく、老人ホームに飛び込み営業していったのですが、
全く相手にされませんでした。

毎日通って、置き手紙も残したりして、
ようやく根負けしてくれて、
「無料ならいいよ」と言ってもらえたのです。

ようやく入り込めたは良いものの、
実際にやってみると困難の連続
怒り出してしまうおばあさんがいたりして、
自分の想像との違いにショックを受けました。
元々いた若者を相手にする華やかな世界とは全く違う世界だったのです。

やっていく中で、普通にカットするのが難しい認知症の方を相手に、
いかに安全に綺麗にカットするかなどのノウハウを構築
していきました。

次第におしゃれにしてもらった人が鏡を見て喜んでくれて、
ご家族も職員も喜んでくれたので、評判も上がって、
出入りの許可をもらえるようになった
のです。

1つの実績が数珠繋ぎでお客を連れてくる

1箇所で実績ができれば、
「〇〇のホームに入っています」という証明ができるので、
他の施設でも決まりやすくなります。

介護の業界は昔ながらの堅い業界ということもあり、
1度信頼を得ると、他の業者に乗り換えられることが少ないという利点があるのですね。

店舗がない分、利益率も高く
リピートも安定的に起こるために
LTV(顧客生涯価値)が極めて高いビジネスになりました。

今ではスタッフ90名くらいの規模の企業に成長しているそうです。

競争の激しい業界であっても、
特定のお客さん(特に他社がやりたがらないところ)の悩みに目を向けると、
まだ解決されていないニーズ(アンメットニーズ)が存在し、
そこを解決できれば、十分成長余地があるし、
強いビジネスになるんですね。

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