※2024年3月26日配信メルマガVol.273より抜粋(一部加筆修正あり)
主婦が足で集めてできた「のりかえ便利マップ」
電車の何両目に乗れば、乗り換えや出口に近いかがすぐわかる、
「のりかえ便利マップ」。
都内の駅利用者なら、
おそらく誰もがホームで見たことがあるのではないでしょうか。
単に乗り換えや出口だけでなく、
階段、エスカレーター、エレベーターの位置や、
トイレの位置、車椅子対応の有無などまでわかって、
かゆいところに手が届くサービスです。
この「のりかえ便利マップ」を作ったのが、
主婦の福井泰代さん。
ベビーカーに子供を乗せてエスカレーターを見つけられず、
歩き回ることになった経験から、
こういうのがあればいいなと思いついたそうです。
それから5ヶ月間地下鉄に乗り続け、
改札口や階段やエスカレーターなどの位置をメモしていって、
1人で「のりかえ便利マップ」を完成させたのです。
実用新案登録もしました(登録第3226077号)。
個人では取引できず、仕方なく起業したら全国展開へ
ところが、出版社や鉄道会社に持ち込んでも、
「個人とは取引できない」と断られてしまいます。
そこで、仕方なく「有限会社アイデアママ(現・株式会社ナビット)」を立ち上げ、
日本能率協会の手帳に採用が決まりました。
https://www.navit-j.com/
それからは、全国の鉄道から仕事の依頼が来るようになったのですが、
さすがに主婦をやりながら全国を回ることはできない。
ということで、地方大学の鉄道研究会に協力を依頼し、
「のりかえ便利マップ」が全国に広がるようになったのです。
このマップは、外国人観光客にも「クールだ!」と人気になった上に、
Googleマップにも、乗り換え用の駅データベースを提供するまでになりました。
ローカル情報を集めるための在宅ワークのマッチングサイトまで立ち上げ
また、鉄道だけでなく、
現地に行かないとわからないローカルな情報を集める需要が増えたため、
福井さんと同じように子育てしている主婦に仕事を依頼できる、
在宅ワークのマッチングサイト「Sohos-Style」まで立ち上げています。
このサイト登録者を「地域特派員」として社員並みに徹底し、
品質管理にも手を抜かない一方、仕事の質に応じたポイント付与や、
賃金が上がる評価システムなど、モチベーションを上げる仕組みも導入して、
質の高さを維持しています。
現在、検索で手に入るローカルな情報の多くが、
福井さん率いるナビット社の地域特派員が
足で集めた情報が元になっていることを考えると、
かなりすごいことですよね。
※サムネ画像はナビット社HPより引用
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