遊休資産をマッチングさせるビジネス

遊休資産をマッチングさせるビジネス

※2022年2月15日配信メルマガVol.163より抜粋(一部加筆修正あり)

「ADDress」と「unito」の特徴

ADDress」と「unito」という
シェアリングエコノミーのサービスをご存知でしょうか?

「ADDress」

「ADDress」は、利用日数に応じて月額9,800円(税込)から、
提携している全国各地の家に住むことができるサービスです。
(2022年当時は月額4.4万円(税込)~の住み放題サービスでした)
https://address.love

電気代やガス代、水道代は全て定額料金に含まれており、
敷金・礼金・補償金などの初期費用は一切なし。

必要な家具やWi-fiまで完備されていて、
5名まで同伴者登録もできるという、
リモートワークしながら他拠点で暮らす人にピッタリなサービスです。
(一部の物件ではアメニティも有料で提供してます)

また、コロナ禍でリモートワークの企業が増えましたが、
自宅にリモートワークするための環境がないという人にとっても、
「ADDress」は大変助かっているようですね。
これまではカフェがその代わりとなっていましたが、
周りの音が気になるし、
長時間場所を占有するのも忍びないし、
機密情報を扱っていると利用しづらい
周りに人のいない個室スペースなら、
そんな心配もないというわけです。

一方、地方では人口減少問題や空き家問題が深刻化しているところ、
移住や定住はなかなか難しいとしても、
こうした一時的な利用の促進が解決策の1つとなっています。
家の管理者は「家守」と称して、
利用者と地域のコミュニティをつなげる役割を果たしており、
地域の活性化にも一役買っている形です。

つまり、借りる側の視点で見ても、貸す側の視点で見ても、
利用価値のあるサービスなんですね。

「unito」

次に「unito」の方は、
提携している宿泊施設などを好きな時に利用できて、
住んだ日数分だけ家賃を払えばいいというサービスです。
https://start.unito.life

これだけ聞くと、ただのホテルの長期滞在の予約サービスですが、
リレント機能」という独自の仕組みを採用していて、
その部屋を利用しない日に、他の人に貸し出すことで、
家賃を下げることができます。
借りる人がいなくても、貸しに出すだけで家賃が引かれるのが、
優れたポイントですね。

つまり、ユーザー側としては、1ヶ月単位で借りるよりも安いというメリットがあります。
いわば、ホテルと住居のハイブリッドモデルといったところでしょうか。

例えば、平日は仕事のために都心に出て、
30日で20万円の基本料金の部屋を利用するとします。
そのうち土日の8日間は、自宅のある地方に帰り、
空いた8日分をリレントすると、
5万2千円が差し引かれ、
14万8千円で利用できるということですね。

その間は、自分の荷物を預かってもらうことができるので、
わざわざ持ち運ぶ必要もなし。

そして宿泊施設側としても、コロナ禍で出張が減った今、
平日はホテルの宿泊客が少ないので、
利用客が増えてありがたいという、
嬉しいサービスなのですね。

賃貸料と宿泊料の収入が入るので、
都心では、単に賃貸で貸すより1.4倍ほどの収益になるそうです。

「ADDress」と「unito」組み合わせての利用も可

「ADDress」と「unito」は、
組み合わせて利用することもできるからなかなか面白いです。

例えば、平日は「unito」で都心のホテルに滞在しながら仕事して、
休日は「ADDress」で好きな地方に滞在してリフレッシュする…
みたいな使い方もできてしまいます。

ニューノーマルな働き方といったところでしょうか。

遊休資産のマッチングはこれから流行りそう

この「ADDress」と「unito」の事例を見て、
まだ誰も目をつけていない遊休資産はないだろうか?
貸す側と借りる側、そしてマッチングさせる側の、
三法よしのサービスはないかな?
と考えると、何か新しいアイディアが出てきそうですね。

これから流行りそうなシェアリングエコノミーのビジネスモデルとして紹介しました。

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