※2020年11月3日配信メルマガVol.96より抜粋(一部加筆修正あり)
前回の「鉄板神社」の記事の続きです。
休業期間だからこそできた2つのこと
行政からの要請で、休業を余儀なくされた鉄板神社でしたが、
ある2つの「休業期間だからこそできること」
をしたことで、
休業明けに業績を一気に上げることに成功しました。
その2つとは、
①人の採用
と
②人の教育
です。
①人の採用
まず①人の採用について。
コロナ前は、空前の人手不足でした。
だから、いい人材はなかなか取れなかったのです。
そして最低賃金は上がり、家賃も上がり、食材費も上がり、
多くの飲食店では、ただ人を雇い続けるために営業する状態に。
ミナミエリアは、インバウンドバブルで絶好調でしたが、
資金はあっても人がいないために新しいことができなかったといいます。
そんな中でのコロナ騒ぎ。
畳む店も増えたため、人が溢れ、家賃も下がって、
コロナさえなければ、商売自体はやりやすい環境になったのですね。
「こういう時に採用するいい人材は、必ず後から会社に貢献してくれる」
田中寿幸社長に直観が走り、
鉄板神社は、スタッフ全員自宅待機中だったにも関わらず、
人の採用に踏み切りました。
そして、休業中に新たにオープンした「明日の食パン」という新規事業に、
新しく採用した優秀なスタッフを投入しました。
https://ashitanoshokupan.com
これが大当たりし、オープンダッシュに成功したのです。
「明日の食パン」の大繁盛により、会社は救われました。
②人の教育
もう1つは②人の教育です。
田中社長曰く、
「会社が厳しい時に一番やらなきゃいけないのが、人材教育」。
繁盛店だったこともあり、
これまではなかなか教育に裂く時間が取れませんでした。
それが今回の休業のおかげで、
「商売の考え方」「お客様へのサービスの仕方」など、
徹底的に原点回帰することができたのです。
使った教材は、例えば
「天皇の料理番」というテレビドラマや、
田中社長の著書「乗り越えられない壁はない」など。
観せたり読ませたりした上で、感想文を書かせて、
本当の飲食店はこういうものなんだと、勉強させました。
このように教育で中身をパワーアップさせると、
いざ休業明けに人が戻った時に、
最高のサービスを提供できるようになっていて、
お客さんに喜んでもらえるからです。
ピンチの時こそ「人」に投資する
結局、休業明けに選ばれる店は「人間力」や「個の力」でやってきたお店です。
「何を食べたい」よりも、
「あの場所に行って元気になりたい」
となるのが、店舗型の強み。
モノが溢れている世の中で、
お客さんは「商品」ではなく
「人」との繋がりや癒し、温もりや楽しさを求めてお店にやってくるのですね。
そういった、商売の原点を大切にし、
ピンチの時に「人」に投資をした田中社長の考えは、
多くのサービス業に参考になるのではないでしょうか。
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