※2020年8月11日配信メルマガVol.84より抜粋(一部加筆修正あり)
競争社会では「上位3社+1社」が生き残る?!
withコロナの時代に未来を考える場合は、最悪シナリオから考えてみます。
最悪シナリオとは、消費マインドが冷えこんでマーケットが縮小していき、
「いろんな業界で、生き残り競争が始まる」
ということ。
生き残り競争とは、最終的に、
上位3社+1社くらいに収まると言われています。
さすがに各業界1社はないと、需要を満たせずに消費者・顧客が困ってしまうので、
No.1は生き残ります。
とはいえ1社だけでは不満が出るし、1社独占を嫌う人たちもいるから、2社は必要。
それでも人間は飽きっぽいので、第3の選択肢も求められます。
時々、みんなと同じが大嫌いな人もいるから、
もう1つくらいの受け皿が必要ということで、
3社+1社になるんですね。
「上位3社+1社」に入れない企業が生き残るには?
ここで終わると、「業界の3社+1社に入らないと生き残れない」
という結論になるのですが、
ここには入れそうにない、小さな企業が生き残るにはどうしたらいいのでしょうか?
1つの提案は、
「小さな3社+1社の市場をつくり、そこで1番になる」
ということです。
そのためには、業界大手とは戦わず、大きく差別化をして、
得意なことや好きなことに集中することが必要です。
そして、なるべく固定費を小さくして
粗利率も高いビジネスにしていくことです。
イタリアンの店を辞めてガトーショコラ専門店で1番になった事例
例えば、ガトーショコラのテイクアウト専門店「ケンズカフェ東京」をご存知でしょうか。
https://kenscafe.jp
1本3000円の最高級ガトーショコラを、
「ネット販売なし」でテイクアウトでのみ提供しているお店です。
口コミで人気になり、マスコミにも取り上げられ、
「日本一のガトーショコラ」とまで呼ばれるほどの人気なので、
召し上がった方もいらっしゃるかもしれません。
シェフの氏家さんは、もともとイタリアンカフェレストランのオーナーシェフでした。
そのレストランのデザートの1メニューに過ぎなかった「ガトーショコラ」が、
あまりにも評判がよくて、「家に持ち帰りたい」との声が絶えなかったそうです。
そこで「焼きたての最高の状態を出したい」との思いから、テイクアウトでの販売を開始。
ついには、レストラン営業を辞めて、
「ガトーショコラのテイクアウト専門店」になってしまったのだから驚きです。
すごい決断ですよね。
でもその決断が、「ケンズカフェ東京」の評判を生み、
立派なブランドが成り立ったのです。
値段は当初の実質4倍になりましたが、
それでも予約注文が絶えないとのこと。
「ガトーショコラのテイクアウト専門店」という小さな市場を自ら作り、
1番になったのですね。
仮に、後発が出てきたとしても、
「ケンズカフェ」のブランドの地位は揺るぎません。
むしろ、他のガトーショコラに寄り道しても、
また戻ってくる場所になるのが1位ブランドです。
なお、類似の名称が出てこないように、
「ケンズカフェ®︎」のブランド名は商標登録されています。
これから不安定な時代に、小さな会社が生き残るには、
「ケンズカフェ」みたいな1位作りの事例はとても参考になると思いますね。
他の事例を含めた、具体的な方法は、
昔から理論が固まっている「ランチェスター戦略®︎」関連の本にしっかり書かれているので、
1冊は読まれることをおすすめいたします。
https://amzn.to/33EMVo8
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