※2022年5月31日配信メルマガVol.178より抜粋(一部加筆修正あり)
老舗和菓子屋の新感覚商品がヒット
昭和26年創業の平塚市の和菓子の老舗「三秀堂」が、
葛とフルーツを棒アイス状にして凍らせた
新食感のモダン和菓子「葛BAR」を開発しました。
https://www.47club.jp/16M-000058mxl/goods/detail/10130961/
“しゃりっ” “もちっ”とした斬新な食感と、
葛を使っているから常温でも溶けないという特徴がうけて、
ヒットを記録。
2016年の販売から、累計10万本を突破し、
ワールドビジネスサテライトで紹介されたり、
2021年の「日本ギフト大賞」の「神奈川賞」にも選ばれたりして、
お土産や贈り物としても人気の商品となりました。
商品のヒットがきっかけで力を入れた「商標出願」
そんな三秀堂が、「葛BAR」のヒットをきっかけに力を入れ始めたのが、
「商標出願」です。
商品が売れ始めると、いい面ばかりではなく、
他社から攻撃されたり、類似品が登場したりする
リスク面も大きくなるんですね。
三秀堂は、70年近い歴史があったにもかかわらず、
屋号すら商標出願していませんでした。
そこで、まずは屋号の「三秀堂」を商標出願・登録。
これまで何も起こらなかったのがラッキーでしたが、
全国的に知られ始めたら、何が起きるかわからないですからね。
続いて、「葛BAR」の商標出願にも着手。
単なる「葛BAR」では、商品の品質表示となり拒絶されやすいと判断したのか、
ロゴマークでのみ商標出願・登録しています。
https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/TR/JP-2020-146701/8CFF0DA419450E6049B6C4DA682566C09BAE52E2619B9C20BE183E42CF8BEBC0/40/ja
できれば、文字のみの「葛BAR」でもチャレンジしたいところですが、
何もないよりはマシですね。
さらに、他の商品「こばらっこ」も商標出願します。
こし餡をふっくらもっちりの記事で包んだ、
「あんぱんのような饅頭」ということで、
これまた食感を楽しめる人気商品です。
この商標は拒絶されてしまいましたが、
新しいロゴマークの形で再出願し登録されました。
商品が売れそうになったら商標出願を!
以上のように、ある商品のヒットをきっかけに、
知名度が上がってくると、
それだけリスクも高まってくるものです。
商標出願は、早い者勝ちなので、
できれば商品・サービスの発表前にしておくのが理想なのですが、
そうはいっても、売れるかわからない段階での出願は
気がひけてしまうのもわかります。
だとしたら、せめて「これは売れそうだ」という感触のありそうな時や、
「すごく売れてきた」という時に、
商標出願のことを思い出していただきたいものです。
もし周りに、そのような方がいらしたら、
「商標出願してる?」
と尋ねてあげてください。
それがきっかけで、
商標出願に取り組んで、
辛い思いをせずに済んだのなら、
それは「大ヒット」と同じくらいの効果があると思います。
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