※2022年5月24日配信メルマガVol.177より抜粋(一部加筆修正あり)
「本物のパン」を使った照明器具!?
なんと「本物のパン」を原材料とした
「PAMPSHADE(パンプシェード)」
という照明器具があります。
https://yukikomorita.com
パン屋と提携して、
売れ残ったパンや
製造工程で規格外となったパンなどの
廃棄パンを買い取り、
LEDやアダプタを取り付けて
製作しているそうです。
「パンでできた照明」の開発に至った経緯
代表でデザイナーでもある森田優希子氏は、
芸大生時代にパン屋でアルバイトをしていたところ、
毎日廃棄パンが出る状況に心を痛めていました。
そんな時に、パンの新しい可能性を考えて、
芸術作品として命を吹き込もうと
制作活動を続けてきました。
そして、パンをくり抜いたところを
ライトに結びつけるアイディアを思いつき、
「PAMPSHADE」が誕生しました。
「PAMPSHADE」をSNSにアップしたところ、
国内外で注目され始めて引き合いが増えたので、
事業化をスタートさせたそうです。
国内外で模倣品が登場→補助金を使って商標出願に着手
「PAMPSHADE」の販売を開始すると、
数年後には国内で模倣品が出回り始めました。
そこで、「PAMPSHADE」の商標を出願し、登録を受けます。
ただ、国内の模倣品は、数ヶ月後には差し止めることができたものの、
海外でも同様に模倣品が登場し始めました。
個人でスタートした「PAMPSHADE」は、
まだまだ小さな会社。
海外でも商標登録をしたいところですが、
やはりお金がかかります。
そこで救世主が登場。
外国出願の「補助金制度」を活用することにしたのです。
https://www.jpo.go.jp/support/chusho/shien_gaikokusyutugan.html
これは、外国特許庁への出願料や、国内代理人・現地代理人費用、
翻訳費用等に使える補助金で、
60万円を上限に、1/2の補助を受けることができます。
その甲斐もあって、
「PAMPSHADE」は米国、欧州、中国、韓国でも出願することができました。
外国商標出願の思わぬ効果
その結果、
模倣品対策にも着手できただけでなく、
ビジネスにおいても、
商談相手の信頼を得ることができるようになったそうです。
現在では、売上全体に占める輸出の売上の比率が60%を占めるにまで至りました。
このように、補助金を活用すれば、
外国出願のコスト面でのハードルを下げることができます。
いつまでも募集しているわけではないので、
外国での商標出願を検討されている方は、
ぜひタイミングを失わないように、
お気をつけくださいね。
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