「サムライツ®」代表の保屋野です。
前回の「ハローマック」に続いて、“おもちゃつながり”ですが、
なぜ「トイザらス」の「ら」は、“ひらがな”で、
「TOYSЯUS」の「R」は反転しているのでしょうか?
「TOYSЯUS」の「R」は反転しているのでしょうか?
「TOYSЯUS」は、
1948年、チャールズ・ラザラス氏(当時25歳)が、
1948年、チャールズ・ラザラス氏(当時25歳)が、
戦後のベビーブームを受け、
米国ワシントンD.C.に子ども用家具店をオープンしたことに始まります。
その後、1957年の2号店のオープンに合わせ、
店名を「Toys“R”Us」と改めました。
店名を「Toys“R”Us」と改めました。
Rの部分が二重引用符で囲ってあるのが特徴的です。
名前の由来は、“Toys are us.”(おもちゃのことなら私たち!)の意味だそうです。
(ラザラス氏の名前も関係しているかもしれません)
(ラザラス氏の名前も関係しているかもしれません)
「TOYS“Я”US」と「R」が反転して書かれたロゴは、
1977年に採用されたのですが、
1977年に採用されたのですが、
その理由は、
「アルファベットを習いたての子供が、“R”を間違って左右逆に書いてしまうことがあること」
に基づいています。
「アルファベットを習いたての子供が、“R”を間違って左右逆に書いてしまうことがあること」
に基づいています。
これに対して、親や教員から「文法上不適切だ」との批判がありましたが、
創業者のラザラス氏は、
「人々の関心を引く素晴らしい名前だ」
と確信していました。
「人々の関心を引く素晴らしい名前だ」
と確信していました。
批判に屈することなく、人を引きつけるネーミングを貫いたことは、素晴らしいですよね。
一方、日本トイザらスは、
米国トイザらスと日本マクドナルドの合弁により、1989年に誕生しました。
米国トイザらスと日本マクドナルドの合弁により、1989年に誕生しました。
それで、「トイザらス」の「ら」がひらがなである理由なんですが、
日本トイザらス創業者の藤田田さん(日本マクドナルドの創業者としても有名です)が、
米国「TOYS“Я”US」の「R」が反転しているのに倣って、
「ら」だけをひらがなにしたネーミングを考案したのだそうです。
「ら」だけをひらがなにしたネーミングを考案したのだそうです。
このアイデアはとても機転が利くというか、斬新で、柔軟な発想がないとできませんよね。
さすが藤田田さんという感じです。
その後、2007年にダブルクオーテーションがとれて「TOYSЯUS」となりました。
私が感じたのは、
「TOYS“Я”US」と「R」が反転しているのは、
子どもたちの間違いも、そのまま認めるよ、そのまんま大きくなってね
というメッセージがこめられているような気がしてなりません。
というメッセージがこめられているような気がしてなりません。
そして、「トイザらス」の「ら」がひらがなであるのも、
その思いをそのまま否定することなく受け継ぎながら、
一方で日本らしいクリエイティビティを出そうという意思が感じられます。
一方で日本らしいクリエイティビティを出そうという意思が感じられます。
単に「ラ」を反転させるのではなく、
カタカナもひらがなもある日本ならではの発想を感じるからです。
カタカナもひらがなもある日本ならではの発想を感じるからです。
残念ながら、米国の「TOYSЯUS」は、昨年債務超過で破産して全店閉鎖してしまいました。
創業者のラザラスさんも、破産決定のわずか一週間後に94歳で亡くなってしまったそうで、
まさに「TOYSЯUS」と一緒に天へ逝ってしまったんだなと思います。
その遺志を受け継いで、
日本の「トイザらス」はまだまだがんばってほしいですね。