非常識な成功法則

非常識な成功法則

・「非常識な成功法則【新装版】」(神田昌典 (著))
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「世間の〝常識的な成功法則〟に疑問を投げかけ、自分の“尖った欲望”を成功のエネルギー源に変えるための実践ガイド」です。

本書の内容

  • 著者はまず、「世間で美徳とされている成功法則」(謙虚さ・感謝・人に与える等)を疑いの目で見ます。これらが成功者の「成功後の振り返り」で語られるものであって、凡人が今稼ごうとするときにはむしろ足かせになることがある──という指摘は、読み手に新鮮なショックを与えます。
  • 本書の核にあるのは、成功を、罪悪感や嫉妬、虚栄など“ネガティブな感情”を含む人間の本能的な欲求の活用によって組み立てるという考え方。著者は、これらを抑えるのではなく、受け止めて力に変える方法を、日常の習慣に落とし込んで教えます。
  • 具体的には、次のような習慣が挙げられています:
    1. やりたくないことを明確にする
    2. 自分に「催眠術」(自己暗示・言葉を使った意識づけ)をかける
    3. 自分に都合のいい肩書きを持つ
    4. 非常識的な情報の獲得
    5. 殿様バッタのセールス(感情マーケティングで集めた見込客を見極め、ふさわしくないお客は切るスタンス)
    6. お金を溺愛する──お金を稼ぐことに対する罪悪感を手放す、年収は自分で決める、お金が入ってくる流れを作る
    7. 決断は思い切らない(感情の二律背反性を認識した上で、将来と現在のギャップを埋めるシナリオを作る)
    8. 成功のダークサイドを知る(成功の裏にある影の部分を理解する)
  • また、「目標を紙に書く」「やりたくないことを洗い出す」など、非常に手が付けやすい行動からスタートできることも本書の強みです。

読んで感じたこと

“いい人”を演じて、やりたくないことも我慢してやっているのに、全然うまくいく気配も感じられない…そんな人は意外に多いのではないでしょうか?

でもそういう人に限って、自分の中にあるはずの黒い欲望を見て見ないふりして、巷にある成功法則のように「人の役に立つことで、お金は後からついてくる」と信じながら、変わらない毎日を過ごしています。

何を隠そう私もそんな人間の一人で、この本を読むまでは、ドロドロした欲望や、怒りの感情に蓋をして生きてきました。

しかし、この本を読むことで考え方が180度変わり、正直な欲望や負の感情をエネルギーに変えることで、自分を前に進めることができ、目標のいくつかもかなえることができるようになりました。

この本のおかげで、成功の原動力を抑えていた自分に気づくことができ、またあるがままの自分を受け入れることができるようになるのは間違いありません。

実は、ビジネスで成功するのに、一番必要なことが書かれていると思います。

ただし、この本の最終章でも書かれているように、成功にはダークサイドがあるため、“成功し続ける”には、巷の成功法則のような感謝や思いやり、社会貢献といったことが必要になってきます。

この本は、実践が前提です。読むだけでは変化しません。その点では道しるべであり、ことあるごとに背中を蹴ってくれるような一冊です。


こんな方におすすめ

  • 「きれいごとを考えてきたが、なかなか報われない」と感じている人
  • 成功本を読んでも心のどこかで引っかかりを感じる人
  • やりたいことやゴールはあるけれど、本心が曖昧な人
  • 自分の欲求も含めて、正直に動いてみたい人
  • 起業したての人

「正しい努力」だけ追いかけて疲れているなら、この本はその枠を外してくれる。自分の弱さも含めて一歩踏み出す勇気をくれる一冊です。

20年以上前の本なので、やや古い記述もありますが、そういった点は現代の内容に置き換えて考えてみると良いでしょう。

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※サムネ画像は「Amazon.co.jp」の商品ページから引用