・「心。」（稲盛 和夫 (著)）
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京セラやKDDIの創業者であり、JALの再建にも尽力した稲盛氏が、80余年の人生と50年以上の経営者人生を振り返り、「心がすべてを決める」との信念を綴った一冊です。
心が人生を形づくる
稲盛氏は、人生のすべての出来事は自分の心が引き寄せたものだと述べています。
心の持ち方が人生の方向性を決定づけるという考えは、彼の幼少期の闘病経験や、社会人となり研究開発で成果を出した経験、企業経営の実践から得られた深い洞察に基づいています。
正しさと利他の精神
稲盛氏自身、仏教と関係が深いこともあってか、常に「人として何が正しいか」を判断基準とし、利他の心を持つことの重要性が繰り返し強調されています。
経営においても私心を排し、他者の幸福を願い、どんなことも感謝の気持ちで受け止めることで、おのずと真の成功と幸福が得られる。
そんな仏教的な価値観や、あまりにも立派に感じる精神性に馴染めない人もいるかもしれませんが、稲盛氏の在り方や振る舞いに少しだけ近づけるような意識を持つだけでも、心が整えられ、現実が変わり始める実感があります。
理想論ではなく実践的な教え
稲盛氏の教えは、単なる理想論ではなく、実際の経営や人生の中で実践可能なものです。
日々の仕事に全力で取り組むこと、困難に立ち向かう勇気を持つこと、そして常に謙虚であることの大切さを説いており、人生や仕事において迷いや不安を感じている方にとって、心の在り方を見つめ直すきっかけとなる一冊です。
折に触れて何度も読み返すことで、自らの心を磨く機会となり、より良い人生を築くためのヒントを得ることができるでしょう。
ちなみに、こちらの本は、同じ稲盛氏の「生き方」という本の続編にあたる本なので、
合わせて「生き方」も読んでみてください。
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