・「日本でいちばん大切にしたい会社」(坂本光司 (著))
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企業経営の本質を問い直す一冊です。本書は、利益や成長を追求するだけでなく、「人を大切にする」経営の在り方を実例を通じて紹介しています。
人を大切にする経営とは?
著者の坂本氏は、会社経営を「①社員とその家族」「②外注先・下請企業の社員」「③顧客」「④地域社会」「⑤株主・出資者」の5人を幸せにする使命と責任を果たす活動だと定義づけています。
その中でも、企業が最も大切にすべきは「①社員とその家族」で、その次に「②外注先・下請企業の社員」、そして「③顧客」「④地域社会」「⑤株主・出資者」と順序づけています。
そして、最後の「⑤株主・出資者」の幸せは、①〜④の満足度を高めた結果、自然に生まれるものだということです。
この優先順位は、従来の「顧客第一主義」とは一線を画しており、社員の幸福が顧客満足や企業の持続的成長につながるという考え方に基づいているんですね。
心を打つ企業の実例
本書では、障がい者の雇用を積極的に行う企業(日本理化学工業株式会社)や、社員を徹底的に大切にする企業(伊那食品工業株式会社)など、5つの企業の取り組みが紹介されています。
例えば、日本理化学工業では、1959年に養護学校の教諭に何度も頼み込まれて、障がいを持つ2人の少女の「就業体験」を1週間だけ引き受けることになりました。
すると、2人の一心不乱に働く様子に心打たれて、正社員として採用する決断を下したのです。
その背景には「この子を採用しなければ、働く機会を永遠に失ってしまうかもしれない」という社員の声がありました。
その後、日本理化学工業の障がい者雇用率は社員の7割に及んでいるそうです。
このようなエピソードは、企業の存在意義や社会的責任について深く考えさせられます。
こんな方におすすめ
- 心温まる企業の実例を知りたい方
- 企業経営者や管理職の方
- 人材育成や組織づくりに関心のある方
- 働くことの意味を見つめ直したい方
企業の在り方や働くことの意味について深く考えさせられる一冊です。人を大切にする経営の実践例を通じて、読者自身の価値観や行動にも変化をもたらすことでしょう。
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