※2024年8月6日配信メルマガVol.292より抜粋(一部加筆修正あり)
人間は非合理的!認知バイアスとは?
私たちは普段、合理的に物事を判断しているように思いますが、
誰しも先入観や直感などに基づいて、
非合理的な判断を下してしまうものです。
人が意思決定を行う際、
思考に偏りが生じてしまうことを「認知バイアス」と言います。
例えば、「ハロー効果」も「認知バイアス」の1つ。
「ハロー効果」の「ハロー」は「後光」を意味しており、
何かを評価する際に、一部の特徴に引っ張られて、
他の要素も評価してしまうことを言います。
例えば、高学歴の人や大手企業勤務の人が優秀そうに見えたり、
容姿端麗な人に好印象を抱いたりなどです。
逆に、高卒の人や中小企業勤務の人が、
仕事ができなそうに見えたりする場合もあります。
ビジネスで「認知バイアス」を活用するには?
自分が「認知バイアス」で判断ミスを起こすのは避けたいですが、
自社商品のマーケティングやセールスにおいて、
人が持つ「認知バイアス」を活用できるなら、
それに越したことはありませんね。
特に、前述の「ハロー効果」はよく使われていて、
商品の販売ページや広告、パッケージなどで
“権威性“を示すような表示を見かけます。
例えば、書籍の帯に権威のある人の写真と推薦の言葉を載せるのもそうだし、
取引先の有名企業のロゴを並べるのもそうだし、
何か受賞した賞のエンブレムを表示するのもそうですね。
「モンドセレクション」で売上7倍超!
よく見かけるものに「モンドセレクション」と呼ばれる
商品の技術水準を評価する賞があります。
ベルギーのいち民間企業が設立したもので、
高額な手数料を払って審査に出品した商品のうち、
90%以上が何らかの賞を受け取れるにもかかわらず、
日本の消費者には異様に信用されています。
日清製菓の「バターココナツ」は、
モンドセレクションの金賞を受賞した翌年の売上が、
なんと7倍以上の75億円になったそうです。
モンドセレクションほどではなくても
「なんかすごそう」と思ってもらえるような表示をしておくと、
権威性による「ハロー効果」で、
より欲しいと思ってもらえることでしょう。