※2024年4月30日配信メルマガVol.278より抜粋(一部加筆修正あり)
米Amazonで爆売れ中の「干ししいたけ粉」
しいたけを粉状にした製品が、
米国を中心にヒットしている
意外な事実をご存知でしょうか。
高千穂の干ししいたけ専門問屋「杉本商店」の
「九州産本格椎茸粉」が、
米Amazonの「干ししいたけカテゴリー」で最も売れているそうです。
https://sugimoto.co/
https://amzn.to/4bagKN1
「干ししいたけ」が海外で元々有名なのかというと、
そういうわけではありません。
古代中国で珍重され、
日本でも古くから高級食材として扱われていたのですが、
それ以外の国ではさほど認知度もなかったのです。
ドイツの展示会で拍手喝采を浴びた理由とは?
そんな「干ししいたけ」が海外消費者の人気商品となったのは、
杉本商店が出展したドイツの展示会で、
しいたけの栽培背景を説明したことがきっかけでした。
しいたけは、クヌギなどの原木にしいたけ菌を植え込むことで栽培しますが、
クヌギの木を伐採すると、森の中のその部分に日光が差し込み、
クヌギの切り株から新芽が出るのですね。
こうして下草や新しい樹木が生い茂り、
山の保水力や土砂流出防止機能が高まるのです。
この新しい樹木は、老木よりもCO2を多く吸収することから、
約15年のサイクルで、植林なしで山が若く蘇るとのことです。
このサイクルが「究極のサステナブルだ!」と称賛されたのをきっかけに、
海外向けの「干ししいたけ」の新しい見せ方に挑戦したのです。
「干ししいたけ」を「ビーガン食」「旨味成分」として売り出し
具体的には、単に「干ししいたけ」として売り出すのではなく、
「ビーガン食」「旨味を加えるもの」という新しい視点で商品を捉え直しました。
欧米にはヴィーガン食(動物性食品を一切食べない完全菜食主義者)を公表する人が多いですが、
ヴィーガンの人が食べられるものの中で、
旨味のある食べ物は少ないという課題があります。
そんなヴィーガンの人でも安心して食べられて、
グアニル酸という旨味が豊富に含まれているのが
「干ししいたけ」だったというわけです。
ヴィーガンとサステナブルの相性もバッチリ
さらに、ヴィーガンとサステナブルの相性がいいこともあって、
この商品が余計に称賛されたのですね。
このように、既存の商品でも新しい価値の見せ方をすることで、
特定の顧客層の需要に刺さることはあります。
特に海外向けの商品などは、少し価値の見せ方や商品の捉え方を、
考え直してみても良いかもしれません。
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