※2024年4月23日配信メルマガVol.277より抜粋(一部加筆修正あり)
「在庫処分セール」はいい商品がない?!
「余剰在庫」などと呼ばれる「売れ残り品」。
買取業者に買い取ってもらったり、
ネットショップで販売したり、
廃棄したりする前に、
「在庫処分セール」と称して売り切ることを目指すことが多いかと思います。
ただ「在庫処分セール」と聞くと、
どうしても安っぽく聞こえて、
いい商品が残っていないようなイメージを抱く人が
ほとんどなのではないでしょうか。
「在庫処分セール」を別の言葉にして価値を高めた事例
そんな「在庫処分セール」を別の言葉に置き換えることで
付加価値をつけて売っている事例もあります。
発展途上国の素材を使った
アパレルや雑貨のブランドを展開する
マザーハウスの「最後の一品店。」です。
https://www.motherhouse.co.jp/blogs/shop-list/saigono-ippin-ten
「最後の一品店。」は、
マザーハウスが取り扱うバッグやジュエリー、洋服などで
残り10点以下となった商品を集めて販売するイベントです。
上のHPを見ていただけるとわかりますが、
「希少なものを集めています」
「ここでしか出会えない商品」
と、希少性・限定性を謳って、
価値を高めているのですね。
しかも、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念もあり、
環境に配慮する企業イメージと「最後の一品店。」の企画が、
うまく結びついていて、
「生産したプロダクトを、最後のひとつまでお届けしたい」
というメッセージに共感する人も多いのだと思います。
位置付けと言葉を変えれば、価値を高めることはできる
普通は「売れ残り」というネガティブな印象を持たれがちな商品が、
位置付けを変えることで、
ポジティブで価値の高い印象に変わるのだから、
言葉の力はバカにできません。
もしかすると、まだお客さん側も企業側も、
気づいていない商品の魅力があるかもしれない。
どうしたらもっと魅力を伝えられるだろうか?
そんな視点から、商品の位置付けを捉え直し、
表現を工夫してみるのもいいかもしれません。
ちなみに、「最後の一品店。」はまだ商標登録されていません。
したがって、法律上、現時点では似たような言葉を使うことはできます。
同業者だと非難を浴びるかもしれませんが、
異業種の会社なら、その心配も少ないでしょう。
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